「ササリンドウ」をご存知ですか。
100歳近くになる義母と彼女の故郷である茨城に向かうとき、必ずつぶやく言葉が「ササリンドウ」だ。
どこかで聞いた言葉だ。
遠い記憶を辿ると行き当たった。
自分の生まれ故郷である兵庫県のある町。
町のシンボルがササリンドウ。
思えば小学5年生のとき、自作の詩が地方紙に掲載された記念に賞状とササリンドウのバッジをいただいた。
そしてご存知でしょうか。
ササリンドウは源氏のシンボルでした。
鎌倉市の市章がササリンドウなのもうなずけるか。
茨城の町と自分の生まれた町がつながった。
自分の生まれた町は源氏一族のルーツだった。
清和源氏、多田満仲がルーツ。
じゃ高齢の義母の故郷はと問えば、やはり実家そのものが源氏の末裔と言う。
源氏の末裔ということを誇りに思い、
そのシンボルのササリンドウをつぶやく。
おばあちゃんボクのほうが源氏の本流だよと言ったところで
どうでもいいことなのですが。
ササリンドウがボクとおばあちゃんをつなげたエピソードでした。