上野の東京文化会館に出かける。
このご時世なので遠出外出は控えてきたが、
以前から注目していた少年チェリストが、
コンクールの本選に出るというので出かけた。
電車を乗り継ぎ山手線で上野駅までだけど、
電車内はさほど混んでなくマスク100%だった。
マナー良し。
会場はもちろん人数制限ありで、
事前の予約で指定席になっている。
座席は両サイド空けて座るようにしてある。
満席の半分か。
検温センサーと手の消毒をしてホールに入る。
ステージには演奏者の椅子が配置されているが、
やはりお互いの間隔は広めだった。
チェロパートは6人。普通は10人はいる。
いよいよ演奏の始まり。
日本フィルのバックでソリストが奏でる。
目当ての少年チェリストは2番手だった。
彼を初めて動画で見てからもう4年近くにはなる。
小学生が高校1年生になっていた。
彼が選んだ勝負曲は、
ショスタコーヴィチチェロ協奏曲。
あまり馴染みのない曲。
もう現代音楽に近いのかな。
ソロパートが延々と続く。
古典的な流麗で流れるようなパッセージなどほとんどない。
常に攻撃的に激しく音を刻んでくる。
超絶技巧の連続。
本選は、
バイオリンが3名
ヴィオラ1名
そしてチェロ1名
の5人でのコンペティションだった。
男性は彼のみ。
チェロは3位だった。
1位はバイオリンの高校3年生の女生徒。
彼女は聴衆賞もとった。
彼女もチェロ少年も共に、
神戸の
スーパーキッズに所属していたという。
恐るべき若者。
彼らを天才と言ってもいいと思うが。
彼らの今後が楽しみだ。