不要不急のサイクリング

雪雲のもと

自転車で出かける。

空は一面灰色だけど風がないので、

走りやすい。

厚着をしていつものサイクルロードへ向かう。

サイクルロードまでは、

疎水沿いの農道オフロードを進める。

この疎水オフロードは3日間散歩したが、

初日に

カワセミ(翡翠)に出会った。

偶然なのか。

この疎水はそれほどきれいではない。

こんなところにカワセミ！

清流の宝石と言われる鳥が！

それも

3日間

100パーセントの遭遇率。

そっと見守り続けよう。

このサイクルリングは

不要不急だけど

外の空気を吸うことも大事だ。

しばらく走るとジンワリ汗ばんできた。

タブレットをウインドウブレーカーの後ろポケットに入れてきたので、ちょっと日記でも書いてみるか。

ということで、

スタバに駆け込む。

おお

皆さんお勉強している。

まあ席はdistanceは保たれてるので、

コーヒーをお願いした。

BGMはサン=サーンスの白鳥が流れている。

汗もひいてきた。

Tシャツ一枚でタブレット触っていたが

また防寒着を着込んで

戻ることにしよう。

雪は降っていない。

明日は少し気温が上がるらしい。

サボっていた望遠鏡をセットして、

オリオン座見ることにしよう。

巣ごもりバッハ

ウ～ン

1都３県ど真ん中。

近くの公民館も利用制限が出た。

大きな音が出る弦楽器チェロの練習に使わせてもらっていたのに、残念だ。

集合住宅では、思いっきり弾けない。ミュートつけての練習は物足りない。

まぁ下手くそだからそれでもいいのだけど。

お家に帰ろう。

今日が最後の公民館練習。

ほそぼそ

バッハ

の

無伴奏に取り組もう。

Suite２　PRELUDE

このコロナ禍に

静かで秘めた思いのするこの

プレリュードが合いそうな気がする。

耐えて行けそうな。

感染者が落ち着いてくる頃には、弾けるようになりたい。

おこがましいが、

自分のため、

死者のため。

ランドナーとは

ランドナーとは。

知人のブログを覗くと、

修理に出していた自転車が出来上がったとあった。

写真も添えられていた。

年代物のランドナーだ。

ずっと乗ってないもので倉庫に仕舞われていたそうだ。ざっと30年。

昔からの友人も、40年以上も前に手に入れた自転車を今も大事に部屋の置物として置いていると言う。

旅先で何台もの自転車の盗難にあった身には、

羨ましく思う。

思えば、

自分も長い間自転車旅を続けていたもんだなあと、

改めて感じる。

高校生の時、

自転車に重いテントを縛り付けて、

同級生と日本海までの旅が自転車旅の始まりか。

早朝張り切って出発して直ぐに京都へと続く峠道で、

もうへばってしまったことを思い出す。

それから、

何台の自転車を乗り継いて来たのだろう。

コロナウイルスが蔓延している現世界。

旅への憧憬は増すばかり。

旅を意味するフランス語の

randonnée

ジイサンは再び荒野をめざせるのか。