シベリウスのバイオリン協奏曲
コロナ禍のなかでのコンサート。
キャンセルになるのではと、すこし不安だったが
無事に催された。
市民会館ホールは座席指定だが、
なんと密接状態だった。
両隣に人が座っている。
第三波が押し寄せている今、
この座席配置はアウトだと思う。
会場入口での検温と手指の消毒は当然だが、
マスクしていても
密接座席には困惑してしまった。
コンサート始まる前に緊張するではないか。
演奏は、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団。
曲目
「フィガロの結婚」序曲
シベリウス バイオリン協奏曲
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ヴァイオリン奏者は若手女性の 辻彩奈さん
この協奏曲は生でも、録音でも何回か聞いている。
しかし、彼女の奏でる演奏には鳥肌状態になってしまた。
イタリアンオールド楽器からでる音色に魅了され、
彼女自身が乗り移ったかのようなダイナミックな表現。
鬼気迫るとはこのことか。
シベリウス万歳。
一瞬、フィンランドのシベリウスの家が浮かんできた。
2年前、ヘルシンキ郊外のシベリウスの家に詣でたときの光景が、
見えてきた。
この協奏曲はまぎれもなく北の国の慟哭と安らぎの表現だと思う。