ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ウチワヤンマ 2020<6月②>

2020-06-16 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.10>続編

横取り

ウチワヤンマの交尾態は産卵場所と決めた地点で交尾を解きます。通常、他の♂の縄張りでは♀を解放しません。
しかし、稀に近くに♂がいても産卵警護を前提に解放することがあり、このケースでは♀を横取りされました。

12時24分頃、交尾を解いた♀が産卵。10m程離れた枝に縄張りの♂がいて沖合からも♂が飛来する所です。

♀ 産卵


産卵する♀と警護する♂


♂ 飛翔 警護


♂は通常どおり警護しましたが、産卵開始約30秒後、隙を突いて侵入した♂が♀の腹部に飛びつきました。
落下して水しぶきを上げて暴れ回り、警護♂も直ちに反応せず出方を窺った様子でした。この間はピント合わず。
約6秒後、やや落ち着くと警護♂が飛びかかりました。相手は♂でなく、持っていかれるのを防ぐためか♀です。

♀の腹部に飛びついた♂と警護の♂ 上が警護の♂


ほぼ同時に、さらに1♂が警護の♂に飛びかかり、0.5秒間争いました。1♀に3♂の絡みです。

♀に3♂の絡み 下から水没している♀、横取りに来た♂、警護の♂、最後に加わった♂



警護の♂は後から来た♂と戦い、2♂が飛び去りました。結果、♀と横取りの♂が残り、約3秒後、水面に浮上。

♀の腹部に飛びついた♂ 約5秒間休止




約2秒間暴れて飛立ち直前 ♂は連結できないものの♀の腹部を放さない


瞬時に飛立ちました。画像を見ると♀は抵抗せず共に飛ぼうとしているようで、空中で交尾態になり樹上に着地。

飛立ち 手前が♀


以下は別個体です。時々目撃する、単独で現われて産卵する♀。♂に見つからぬよう目立たない一角にいました。

♀ 産卵


警護中に乱入した他の♂を追い払って急ぎ戻り、しばし♀に接近して警護する♂です。

産卵する♀と警護する♂

2020.6.10 東京都


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