紀勢線のディーゼル機関車DF50
関西線の旅客列車を専らC57が牽引していた頃、トンネル区間が多い紀勢線にはDF50が投入されていた。
名古屋から紀勢線に向かう列車は、多気から参宮線に入る一部の列車を除いて亀山で機関車をDF50に付替えた。
DF50は、昭和32年から38年にかけて138両が量産された電気式ディーゼル機関車である。
37年から長きに亘って量産される液体式ディーゼル機関車DD51が開発された後も、しばらく製造が続いた。
紀勢線のDF50はスルザー社のエンジンを搭載した基本番台の機で、いずれも亀山機関区に配属されていた。
40年7月、紀勢線の起点である亀山駅で初めて見るDF50を撮影した。
DD51の凸形に対しDF50は箱型の機関車で、名古屋近郊では見ることができない珍しい存在であった。
紀勢線下り亀山発和歌山市行133レを牽引する亀山機関区のDF50―14
1965.6 亀山駅
2年後の42年3月、松阪駅での写真。
上り天王寺発名古屋行924レを牽引するDF50ー53 下り岐阜発鳥羽行急行"いすず"1号と交換
1967.3 松阪駅
下り亀山発和歌山市行137レを牽引するDF50-30
当時、紀勢線、参宮線で見た蒸気機関車は、旅客列車を牽引するC57と貨物列車を牽引するD51であった。
この線区の蒸気機関車は、この日しか撮影の機会がなくD51の写真のみが残っていた。
ナメクジドームに重油併燃装置を付けていた奈良運転所のD51-65も見たが、撮り損なっていた。
下り貨物牽引の奈良運転所の集煙装置、重油併燃装置付戦時型ドームD51-1013
松阪到着の名松線普通気動車 折り返し名松線終点の伊勢奥津行 キハ20―75 通称バス窓のキハ20(1~103)
1967.3 松阪駅
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