我が心はうつりにけりないたづらに。

【憧れに本音が見えるのか】

今は亡き、とあるレディーに似ていると言われました。

「ぜんっぜん似てないから！」

「お世辞お世辞！」

なのはわかっているけど、そう言われた自分の反応…気持ちに驚いたので記録してみます

似ていると言われたレディーは、10代の頃憧れた綺麗どころさんだった。

髪型やコスメなど真似したものです。

実力がなかったから全然真似できていませんでしたが。

そんな憧れの人に似ていると、お世辞とは言ってもらえたのに、私の本音はこうだった。

全っ然嬉しく思えないんだけど…。

彼女は結婚してすぐに病気になり、標準治療が遅れたことが致命傷となって早世した人だった。

「私の人生かわいそうなんかじゃない」

「私は夢を叶えたし愛されたし幸せだ」

と生前の彼女は訴えていらっしゃったけれど…。

やっぱり私は彼女の運命を幸せだとは思えていないんだなとわかってしまったよ。

「極上のいい男と結婚した」

「名誉欲満たされまくりでしょ」

「子どもにも恵まれて幸せだね」

と世間は褒め称えたけれど、私はそう思わなかったんだな。

切ないよ…自分の心が。

憧れた頃…独身時代の彼女は実力派ではなかったけど、誰かと結婚して、もしかして離婚したりしながら幸せに何十年も生きていけると思っていた。

違ったなあ。

彼女がご結婚された頃はまだまだ日本は

「夫に愛されることこそ女の幸せ。

　そうじゃない女なんか価値がありません」

…これが強かった。

本当に強かった。

夫が浮気したら妻の魅力がないせい、夫がやらかしたら妻のせい、夫に愛されてない女が美容を語るなって時代だったなあ。

あれから長いようで短い年月が経過し、

「女の幸せ全て手に入れた」

と言われた彼女は早世した。

あれほど彼女を勝ち組だの狡猾だの幸せだのと表現した言葉は残っていない。

気持ちなんてもっと残ってないでしょう。

対して…。

彼女より１才年上のある女性は、同じように世間から

「極上の男」

と言われる相手と結婚したけれど、直後から色々ご苦労をされていた。

病気にはならなかったけど。

あの頃の彼女を羨んだり褒めそやすことはほとんどなかった。

生きて彼女は

「愛される妻」

の肩書き無しにまた時代に愛され始めている。

きっと今でもご苦労は様々おありでしょうけど。

…幸せってなんだろうね。

少なくとも、今こちらの彼女に

「似てるね！」

と言われたほとんどの女性は

「嬉しい」

と思えるはずだ。

…生きる、か。

【イメコンスペック被ってるらしい】

本音といいつつ遠慮なく全部書くわけにはいかないので、なんとも重い記事になってしまって申し訳ありません。

最後は軽い話で。

「○○○○に似てる！」

と言ってくれたのはイメコン好きの女性で、似てないです！と言っても彼女は

「いや、ぜったい似てます。

　イメコンスペック被ってるに違いありません！」

とスマホですたたた～っと調べながら色々教えてくれた。

「ブルベ夏、骨格ウェーブ。

　やっぱり鳥まりさんと同じですね！

　顔タイプは大人顔の曲線顔でしょうから、きっと同じでしょう？」

そう言われて

「へえー」

となりました。

当時はイメコンが全然一般化してなかったので知らなかったよ。

少しはかするところがあったのかと驚きです

「パーソナルデザインが同じなんじゃ」

と調べようとするので

「いや違いますよ、彼女はプロ診断でPDグレースさんだから」

と。

（ここだけなぜ知ってるのやら）

グレースさんに憧れるのは傾向としてブレない私です

「じゃあグレフェミさんじゃない？

　あなたはロマフェミだから被ってますよね！」

…ほう？？

「あの人になりたい！

　憧れ！」

とあげる人はたいてい発言者に似ているもの。

有村架純さんに憧れてるレディーはよく似ていたし、菜々緒さんに似てる女性にそれを伝えたら「憧れの人なんです」とおっしゃっていた。

そういうことたくさんある。

でも、私だけはそれが全くないなーと思ってたけど細かく見ればあったのでしょうか。

希望か？






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