早速ですが本日は、昨日チラッと触れましたSdkfz4/1の天井ハッチのバリエーションについて、あれやこれやと考察してみる事に致しましょう。 まずは現存する中では最も有名で、私が参考に致しておりますところのソミュールの車輌から見てまいりますが・・・・まずこの車輌の特徴として覚えておいて頂きたい点が3点ございまして・・・・まず1点目は昨日作りましたハッチのロックレバーが付いてるというかロックレバーが付いている方のハッチの位置。2点目はハッチを半開き状態で固定する為の先端が鍵状に曲げられたバーが運転席後方に2本取り付けられている事。3点目はその鍵状のバーを引っかけるためにハッチに取り付けられた金具は、取り付け基部(ピンクの丸で囲った部分ですね)の形状からロイヤルのエッチングに付属している(確か写真もあったはずなんですが・・・見当たらない・・・(^_^;))リング状の金具であった事・・・なのでございます。 で、これら3点の特徴はキット自体がこの車輌をモデルにしておりますので当然といえば当然なのですが、Sdkfz4/1のキットをディティール・アップする際のお決まりの様なもの・・・・ロックレバーも、先端を鍵状に曲げたバーも、それを引っかけるリングも、3点全てが含まれているいないは別として少なくともどれか2点は各社のエッチングパーツに含まれているものでございまして、Sdkfz4/1の一般的な特徴の様に錯覚しておったのでございますが・・・・・・・・・
さてお立会い! ご覧の通りロックレバーの付いてるハッチが車体左側じゃなく右側に 取り付けられてる車輌が複数(他の車輌の写真も手許にありますが取敢えず見やすいものだけ・・・ね)存在するのでございますよ。 さらに、上写真のノルマンディ戦に投入されたダークイエロー単色塗装の個体を詳細に見てみますと言うと半開き状態で固定する為のハッチのリングが、リングじゃなくて角の取れた三角形のプレートになってたりするのでございますね~。
で、もっと驚くべき(?)事に、せっかく三角形のプレートまで取り付けてるのに、別のアングルから撮影された写真を見ますと、肝心要の先端を鍵状に曲げたバーが取り付けられてなかったりするのでございますよ。(^_^;) しかもこれって、ロンメルの閲兵を受けノルマンディ戦に投入された部隊の車輌だけの特徴ではなく、ロシア戦線の車輌でもバーが取り付けられていない車輌が複数見られたりするのでありまして、このバーが付いてない車輌は概してロックレバー付きハッチが車体右側についてたりするのであります。
・・・で、ここからがハッチのバリエーションについての妄想なのでありますが・・・・・
リング状金具が付いてるのものはロックレバー付きハッチが車体左側についており、これが初期型、強度面を考慮してリング状金具が三角プレートに変更され、併せてロックレバー付きハッチが車体右側に付くようになったのが初期改修型、実戦経験によりこの装置は余り意味が無いってことで廃止される事になったものの、三角プレート付きハッチの在庫があったので、バーだけが付けられていないのが中期型、装置がそっくり無くなったのが後期型で、車輌のコンディションが良好(部隊配備直後ってことですね)で撮影時期が特定できる写真から推測すると、中期型の生産時期は1944年の春頃まで・・・・な~んて考えてみたんですけど・・・・・・たとえもしそうだったとしても・・・・・・“それがどないしてん?”って突っこまれると、“え?いや、別に・・・”としか言えないところがマイナー車輌の情けないところ・・・・でありまするなあ~。(^_^;)
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