見てきました! SHIROH ゲキ×シネ
シローと四郎に泣かされ、ゼンザ達に泣かされ、寿庵に泣かされ、リオに泣かされ、そしてお蜜さんに泣かされました。
帝劇で何回も観て、梅コマでも観て、よく判っていたつもりでした。
よく観ていたつもりでした…
しかし、それは私の独りよがりでした!
私は甘かった…(爆)
単なる舞台の映像というものではありません。
10台のカメラを駆使したというだけあって、様々なアングルで役者達の表情、仕種、演技を捕らえていて、こうだったのか、と改めて判ることがいっぱい。
というか、私がアッキー中心でしか観ていなかっただけかも…(ちょっと反省)
ただ、舞台でやっていることをなぞっているのではなく、「SHIROH」という1つの作品を新しく構築しているような感じ。
「映画」として立派に成り立つ作品だと思いました。
なにより、中島かずき氏の脚本の凄さを改めて実感。
脚本がしっかりしているからこそ、テーマが首尾一貫してブレがなく、観ているものを最後まで一気に引きづりこむ力があります。
そして、いのうえひでのり氏の演出は映像化を考えてのものではないか、と思われる部分がたくさん感じられる。
場面転換も特に何の処理もしていなくて、舞台そのままなのに、全然違和感がないのだからびっくりです。
そして、この作品の凄さを映像でも改めて感じました。
うまく言えないけれど、荒削りでいろいろ手直しした方がいい、と思う部分はたくさんあるのに、それらを全部含んだ上でのこの作品の力強さ、感動はいったい何なのでしょう!
アッキー、上川さん始め、出演者の人達の力もあるし、セット、照明その他技術の方達の力もあると思います。
でも、それ以上に忘れてならない、忘れられないのは「音楽」の素晴らしさだと思います。
全編音楽で進行するミュージカル。
台詞が音楽に乗って表現される時、感情がストレートに観るものに突き刺さってくる。
改めて全曲作った岡崎司さんに脱帽です。どんなに賞賛しても足りないくらい。素晴らしいです。
実は今日私の後ろの列に座って観てらっしゃいました。
後半もう涙が止まりませんでした。
舞台を観た時より泣いたかも…
アップとかあると役者さんの表情が直に判るし、感情がダイレクトに伝わってくるんです。
それと、殺陣の迫力も凄い!
上川さん、カッコいい!
アッキーもいい表情がいっぱい。
感情に負けてしまうと肝心の歌が歌えなくなってしまうから、気持ちのコントロールが大変だったと思う。
3万7千人を導く歌声!
時に力強く、時に哀しく、そして透明な風のように私達の心を吹き抜ける…
最後はもう涙、涙…鼻水ズルズル…(汚い表現でごめんなさい)
舞台終わった後の出演者の人たちの挨拶の映像がなかったので、残念と思っていたら…
突然、アンコール「光はわれらに」が…またまた涙があふれる…
楽しそうに歌う皆を見ながら、何故か涙が止まらない…
その後、可愛いアッキーと上川さんの映像が。
泣きながら笑っちゃいました。
それと、開演前と終了後にアッキーの挨拶が流れます。嬉しかったア!
なんだか、語りはじめると止まらない…(爆)
とにかく、凄い作品だと改めて実感したのでした。