面白かったです。
宝塚には時々行くけれど、阪急今津線にはあまり乗ったことがない。というより、宝塚~宝塚南口間はよく乗りますが(爆)
「宝塚」の駅を出て、宝塚劇場前を通って劇団横をすり抜けるように進み、武庫川を渡って宝塚ホテルのある「宝塚南口」までの1区間のみ。(笑)
宝塚線は「梅田」から「宝塚」まで。だって、最初に行き方を聞いたとき、「阪急電車でお越しください」って言われましたから(爆)
東京から通ううち、どことなくのんびりしたおおらかな沿線の雰囲気が好きになってました。
この本にも出てくるけれど、土地の古い神社やお寺の駅名が多いんですよね。
「中山寺」「売布神社」「清荒神」…
この本にも出てくる、清荒神の駅前の図書館もよく知ってるし。
これはもちろんフィクションだけど、でも、どこか、なんとなく、こういう人たちとすれ違ってそうな、そんな気がしてくる小説です。
山口瞳の小説と共通するような、細やかで鋭い視点と感性がいいなあ。
映画も見てみたいです。