宝塚花組 ポーの一族 は終わってしまいました。
あの舞台をもう見られないのかと思うととても寂しい。
しかし、その反面見た人の心の中にエドガーが生き続けるには
あの美しく体現された舞台はそのまま封印されるべきなのだとも。
とにかく原作の再現率が素晴らしい舞台でした。
台詞、衣装、セット どれをとっても原作のシーンを思い出すことができる。
原作の雰囲気を壊すことなく表現されていて、脚本、演出の小池先生の拘り、意気込みが
痛いほど感じられたし、明日海りおさんはじめ、花組の皆さんの原作ファンを裏切らない舞台を
という気持ちもひしひしと感じました。
もう、ポスターが出たときからこれは凄いぞと。
この作品がなかなか上演されなかったのは、主人公エドガーが永遠の少年であるという設定が
宝塚の男役の様式から外れている、ということがあると思います。
エドガーを演じた明日海さんは、その美貌と演技力でエドガーそのままでした。
バンパネラになる前の子供時代は純粋な子供らしさ、バンパネラになってからは孤独さ、冷たさ、
厭世観がよく出てて、その美貌と相まってオーラが凄かったです。
ここまでエドガーを表現できる宝塚の男役は明日海さん以外にはいないでしょう。
そしてアラン役の柚香光さんも適役でした。
今の花組だからできた奇跡の舞台だと思うのです。
衣装もギムナジウムの制服から、シーラやジェイン、メリーベルのドレスにいたるまで
原作どおりで感激でした。
台詞も原作どおりになっていてもういうことありません(涙)
観られて良かった。
多分今後はもう観られないだろうと思います。
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