陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

地震(25)-民主党の底力?

2011-04-11 08:51:34 | Weblog
統一地方選。
驚きましたぞ。ワタシは。

12知事選、4政令市長選、41道府県議選で、
民主党が、(相乗りを除き)少しばかり議席をとったではござりませぬか。
報道は「惨敗」と伝えているが、そんなことはござりませぬ。
少しばかりとはいえ、よくぞ議席がとれたものでござります。
ワタシは、議席なんぞ到底とれまいと思っていたが、
政権与党ともなるとさすがですなあ。
一人を選ぶ選挙ではともかく、複数を選ぶ選挙では、少し議席をとったのでござりますよ。
民主党の底力でござりましょうなあ。
選んだ国民も目が肥えておりまする。

え? 自民党は勢いづいている?
勘違いも甚だしいですなあ。
どうも分かっていないようでござります。

▼しかし、これで大連立は完全になくなりましたなあ。
少なくとも、現状の態勢下では。。。
統一地方選で、民主党がそれなりの議席をとったとしても高いハードルがあったが、
この選挙結果ではねえ。
幸運の女神は遠くに走り去ってしまいましたなあ。

いや、そもそも女神は近くに来なかったようですぞ。
過日の新聞で知ったのだが、
大震災から8日後、
カンが谷垣に副総理としての入閣を要請した際、
谷垣が「あまりにも唐突なので。。。」と拒否すると、
カンが「あなたには責任を共有する気がないんですか!」と言うたそうな。

あゝ、これではあかんと思いましたがな。
リーダーは、非常事態を乗り切るためには、既存の枠組みを取り払い、
必要な者には三顧の礼を尽くし、必要な態勢を築きあげる責任があるのだが、
上の言は、権力者が「ワシに仕えるのは当然のこと」という匂いがプンプンしますからなあ。
新聞によると、谷垣の受け止めは、
「菅氏をはじめ、民主党には権力を振り回そうという姿勢を感じる」というもの。
ワタシも同じように感じますなあ。

協力のためには、
要請側に共感を呼ぶ「何か」が必要で、
単に「タイヘンな事態なので協力を」ではハナシになりませぬ。
かりそめの協力を得られたとしても、烏合の協力になることは目に見えている。

上の「何か」とは何か?
とどのつまり、「徳」。- 人徳なのでござります。
結局、人徳に集約されるのでござります。
ワタシは、徳がないままに生きてきたので、そうした人間社会の掟がよ~く分かるのでござりますよ。
カンは、まだまだ甘ちゃんなのでござりましょう。
人間的に。
修行が全然足りませんなあ。
お遍路さんであと100周くらい四国を回るべきですなあ。
しかし、間に合いませんなあ。
機は逸してしまいましたがな。
そういうものでござります。

しかし、カン個人は自業自得だが、
カンは総理ですからなあ。
国難時のリーダーがあかんたれでは、国民は困ってしまいますがな。
個人であれ、組織であれ、国であれ、大失敗には必然があり、
その根底には、リーダーの徳(=能力)の不足があるのでござります。
能力とは、その人徳を発揮する力をいうのでござります。
試験の点数なんぞではござりませぬよ。
社会は学校ではありませぬからなあ。

今回の大震災は、日本社会に喝を入れるチャンスであったが、
リーダーがこんな調子では、その機会はどんどん遠のいてゆきまする。
コメント
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