陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

地震(28)-大プア社長

2011-04-14 08:56:42 | Weblog
東電社長の清水何某が記者会見をしたそうな。
入院&静養で、少しはハラをくくったのでござりましょうや?

冒頭の発言は、あらかじめ準備されたもので、通り一遍の内容でしかないが、
その後の質疑は、更に空虚というか、くだらないというか、あきれ果てる回答でござりますなあ。
この歴史的大事故&大惨事を引き起こしている当事者の、その責任者の発言とは思えない、
役人的というか、
言質をとられまいと必死に逃げるというか、
無責任というか、
その場しのぎというか、
ある意味で、今の日本を象徴している経営者かもしれませぬなあ。
これが経団連の副会長なんですと!

さわりを引いてみましょう。
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賠償の時期については、
「一日も早くと申し上げておきたい」

国の支援(東電の尻拭いを国民がすること)については、
「これから国との協議にもとづき対応していく」

経産相のいう「1世帯100万円、月内」については、
「一日も早く仮払いをしたい思い。具体的金額はこれから」

農産物の被害への補償については、
「原子力賠償制度にもとづき、誠実に対応したい」

福島第1原発の状況と手立てについては、
「原子炉、プールの冷却をいかにするか、安定化させるか。廃水の問題をどうするか、放射線をどう封じ込めるのか、という課題に向き合っている」

その手立てについては、
「これからの対応策を一日も早く示したい」

いつになるかについては、
「一日も早くです」「具体的な見通しはありません」

封じ込めは可能かどうかについては、
「封じ込める目標に向かってやるのが当然だ」

一日も早くとしか言えない理由については、
「具体案を一日も早く示したいということで、いま練っている」
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あ~ぁ、以下も同じ調子でござります。
実にくだらない発言でござります。
実になさけない発言でござります。

この非常時に、当事者のトップが、この程度の、
つまり、中身のない、具体策もない、決意もない、腹立ちをあおるだけの、
ヒラ社員が言うレベルのことをしゃあしゃあと答えるとはねぇ。

報道では、株主代表訴訟を意識している云々と伝えているが、
大事と些末事の区別もつかないようですぞ。
オノレにとっての大事と、世の中にとっての大事とを比べているんでしょうなあ。
お見事な会社、お見事な社長でござります。
東電社員もお気の毒でござりますなあ。
いえいえ、もっとお気の毒は、原発被害を受けている方、そして東電管内の住民でござります。

ワタシなんぞ、どうしようもない低レベルの存在、
つまり、アタマとココロとフトコロのプア3冠王を自負しているが、
フトコロはともかく、
ここまでアタマとココロがプアな、ワタシをも凌駕する大プアもいるんですなあ。
世の中は広いものでござります。
コメント
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