惰眠をむさぼる

このところ、陋巷の片隅のあなぐらで惰眠をむさぼっておりまする。
布団をかぶってうたた寝でござりまするよ。
いやぁ、寒いときはこれに限りますなぁ。
電力も使わず、プアにとっては一番でござりまする。

時々は、寝ぼけたままで世のうつろいを眺めておるんですがね。
えっ？　呆けておる、ですと？
そうかも知れませんなぁ。
他人さまからみると、そう見えるんでしょうなぁ。
ま、ワタシにとってはどっちも同じようなもんやけど、
世の中、なかなか面白いものでござりまする。

ニンゲン、運と体力でござりまするなぁ。
ワタシなんぞ、両方とも大きく欠けておるので、陋巷でひっそりと縮こまっているが、
そのせいか、大きな人禍だけは免れておるようでござりまする。
無論、小さな人禍は陋巷にも満ち溢れておりまするよ。
この世には平穏に暮らせるところなんぞないですからなぁ。
さぁて、またひと眠りしますかなぁ。