陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

プア2-(1) ぼくちゃんの人生

2008-12-10 08:35:56 | Weblog
昼食時に、韓国の受験競争の話し、派遣社員や期間工など非正規労働者の首キリの話が出た。
受験の厳しさは、幼稚園から大学まで、日本の比ではないそうな。
そのとき思い出した、昔、何かで読んだ小話。


ぼくちゃんがお母さんと手をつないで歩いていました。
道の上で浮浪者のおじさんが寝ていました。
お母さんが言いました。「ぼく、あんな風にならないように、しっかりお勉強をしていい小学校に入るんですよ。」

ぼく 「いい小学校に入ったらどうなるの?」
ママ 「いい小学校に入ったら、いい中学校に行けるんですよ」
ぼく 「いい中学校に行ったらどうなるの?」
ママ 「いい高校に入れるんですよ」
ぼく 「いい高校に入ったらどうなるの?」
ママ 「いい大学に行けるんですよ」
ぼく 「いい大学に行ったらどうなるの?」
ママ 「いい会社に入れるですよ」
ぼく 「いい会社に入ったらどうなるの?」
ママ 「トシをとってから安気に暮らせるんですよ」
ぼく 「じゃあ、あのおじさんと同じだね」

    

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ワタシの人生。

ワタシが母親と歩いていた。
道の上に浮浪者のおっさんが寝ていた。
母親が言いました。「あんな風にならんようにせなあかんでぇ」
ワタシ 「そやね。そうならん様に頑張るわ」

17年後、
ワタシは母親に言いました。「悪いけど、また金を貸してんか」
「このままやったら路上生活になってまう」
    

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世の中のいろいろな職業など
- その本質にせまることを目指し、次回からとりあげる。  
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