『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

四季折々71   小松ハイキングコース4

2013-06-11 13:33:17 | まち歩き

山道は川尻穴川ヒノキ美林にさしかかる。

Dsc04232
杉の幹。

Dsc04233
杉の枝葉。

Dsc04234

ヒノキの幹。

Dsc04235
ヒノキの枝葉。

杉よりまっすぐな感じがする。

Dsc04245
川尻穴川ヒノキ美林。

Dsc04242
川尻穴川ヒノキ美林。

Dsc04246
登りが次第に緩やかになってきた。

ちょっとランキングにクリックを!

にほんブログ村 写真ブログ 東京風景写真へ









翻訳   朴ワンソの「裸木」21

2013-06-11 13:06:59 | 翻訳

 

Dsc03481

翻訳   朴ワンソの「裸木」21<o:p></o:p>

 

6870<o:p></o:p>

 

 翌朝、眠りから覚めて目を開ける前に、頭に浮かんだことは、ゆりかごのような完全な信頼と休息を与えてくれたオクヒドさんの抱擁だった。暖かい布団の中で、温かい彼の胸を思い出すと心地よくて甘美だった。<o:p></o:p>

 

 台所の方からことことという音がかすかに聞こえ、置き時計の赤い秒針のせわしない旋回を見守っていようと思うと、だんだん昨日の回想にも波紋を生じて、私も赤い秒針のようにイライラしてきた。<o:p></o:p>

 

 オクヒドさんと私との間が昨日のことで変わると信じたいけれども、反面その信じることにはさっぱり自信がなく、なぜかと考えると彼から締め出されたような釈然としない記憶が、澱のように残っていたからだ。<o:p></o:p>

 

 洗顔をして要領よく支度をして朝ご飯を食べたりする間、あれこれ考えたせいで一層落ち着かなくなってしまった。<o:p></o:p>

 

 ただ一つだけ鮮やかなのは、私は彼が必要だということだった。<o:p></o:p>

 

〈私は彼を愛している。私は彼が必要だ〉<o:p></o:p>

 

 こうして何回も心の中で確かめる間に、だんだん気持ちも落ち着いて勇気と自信が生まれた。彼に会って何かが変わったのだ。例え変わったことがなかったとしても、私は力づくで彼と私の間を変えることが出来るはずだ。<o:p></o:p>

 

 しかし、翌日オクヒドさんは欠勤した。そしてその翌日も。<o:p></o:p>

 

 私は習慣化した様々な作業をしながら、時々失敗して、また絵描き達に癇癪を起したり、イライラを持て余していた。<o:p></o:p>

 

 ちょうどその時、私の目の前にクリスマスツリーがまだ1本立っていて、5色の電球が回りながらウインクするようにちらちらするのが、目の疲れを飛び越して脳がずきずきうずき始めた。<o:p></o:p>

 

「グッドモーニング、ミス李」<o:p></o:p>

 

 泰秀が電線の束を持ったままにこにこ笑いながら挨拶しに来た。<o:p></o:p>

 

「今何時だと思っているの。間の抜けたことを言うのね」<o:p></o:p>

 

 私は冷たく言い放った。彼とふざけた言葉を交わす気分ではなかった。<o:p></o:p>

 

「僕の朝はミス李に会うことで始まるからね」<o:p></o:p>

 

「いい加減な言葉はほどほどにして」<o:p></o:p>

 

「どうして今日はまたそんなに低気圧なんだい? しかめっつらをしていれば、近いうちに年を取った梅干顔だよ」<o:p></o:p>

 

「まあ、心配も運命さ」<o:p></o:p>

 

「僕より先に年を取ってしまう女性を妻にはしたくないからね」<o:p></o:p>

 

「本当にミスター黄とふざける気分じゃないのよ。ちょっと私に構わないで」<o:p></o:p>

 

「そういえば顔色悪いね。どうしたんだい?」<o:p></o:p>

 

 彼は真顔になって本当に心配そうに私の表情をうかがった。<o:p></o:p>

 

「おそらくあの木のせいなの。ぼろのように引っかかった金色の紙や、ちらちらする電球などが忙しく振りかかってくるの。ちょっと遠くに移すことはできないかしら?」<o:p></o:p>

 

 私も言いがかりを掴んだ。<o:p></o:p>

 

「さあ、つけた奴がここがいいと思ったんじゃない。そいつは元々気難しくて。それでどうするんだい?」<o:p></o:p>

 

 彼はとても困ったように頭を掻いて鼻をひくひくさせた。ちょうど少年のようで憎らしくはなかった。<o:p></o:p>

 

「良い事がある」<o:p></o:p>

 

 彼はいきなりにこっと笑うと、ぱっとげんこつを握って片側の床をぴしゃっと打って、<o:p></o:p>

 

「OK,ちょっと待っていて」<o:p></o:p>

 

「何が良いの?」<o:p></o:p>

 

「電気室に行って、どこか一か所で電線を合わせよう、とにかく灯をそっくり消してしまえばいいんじゃない?」<o:p></o:p>

 

「大変なことになるから止めて。電灯が消えると一番先に酷い目に遭う所がどこかはっきりわかって言って」<o:p></o:p>

 

 私は、すっかりふさぎ込んで絵を描いている絵描き達のほうに顎をしゃくった。オクヒドさんの空席が胸にじーんと迫ってきた。<o:p></o:p>

 

「あっ、そうだ。オクヒド先生はどうして出勤していらっしゃらないの?」<o:p></o:p>

 

 何気なく泰秀が言った一言である考えが素早く浮かんだ。<o:p></o:p>

 

「もしかしてオク先生のお宅を知っている?」<o:p></o:p>

 

「いや、全然」<o:p></o:p>

 

「もしかしてミスター黄のお兄さんはご存知かもしれないわよね?」<o:p></o:p>

 

「知っているだろう。それでどうして?」<o:p></o:p>

 

「私、ちょっと行ってみるつもりなの。ちょっとお宅を教えて。お願い」<o:p></o:p>

 

「明日はいらっしゃるはずだ」<o:p></o:p>

 

「いらっしゃらない。行かなければならないの。仕事が滞って大騒ぎしているから」<o:p></o:p>

 

「へえ、この事業がそんなに稼いでいるのかい?」<o:p></o:p>

 

「ちょうど繁忙期でもっと忙しくなるの。知っている?」<o:p></o:p>

 

「そりゃ難しくないけど…」<o:p></o:p>

 

「なんなら一緒に行ってくれない。実は私、臆病者でミスター黄が同行してくれたら…」<o:p></o:p>

 

「それは光栄だけど。夜道にミス李と一緒に行けばいいということで…いいよ」<o:p></o:p>

 

<o:p></o:p>