雨と霧に悩まされた決勝レースですが
長いＳＣ先導の後にスタートされ、
混乱の多いレースを終始リードしたハミルトンが
３０年ぶりの富士ＧＰのウィナーになりました。
途中で赤旗が提示されてしまうのでは…という心配もありましたが
何とか２時間のレースを終えることが出来ました。
タイトルを争うアロンソはヘアピンでクラッシュ、リタイアでした。
前後に何があったかは分かりかねますが
これで今期のタイトルの行方はほぼ決まったと思います。
とにかくハミルトンが辛抱強く戦ったなぁと。
ライバル達のようにミスをせず、集中を切らさなかった結果でしょう。
今回は特に予選から気迫に満ちていたように思います。
日本勢はいいとこ無しでしたね。
残念…。
トヨタもホンダも、そしてスーパーアグリにとっても
徒労感に満ちた週末であったかと思います。
今夜は眠れぬ夜になるのかも知れません。
大雨の中、しかもかなり寒い中でのＧＰだったかと思います。
しかも序盤のＳＣランに始まり、日本勢に立て続けに起こったトラブルや
ハミルトン以外の上位陣の崩壊に
いまいち盛り上がりにくい序盤中盤だったかと思います。
終盤のコヴァライネン対ライコネン、ラストのマッサ対クビカのおかげで
少しは盛り上がったかと思います。
昨日のトラブルのせいか、早めに席を立った方も多いようだったのが
勿体無いですが、最後まで見ていた方々にとっては
Ｆ１らしい激しいバトルを見られたのではと思います。
本日も観客のバス輸送で混乱があったような話も見聞きしています。
見に行かれた方においては本当にお疲れ様でした。
そして現場で悪条件の中対応されたスタッフの方についても
本当にお疲れ様でした。
富士へのアクセス路が隘路であることは明らかです。
事前にそういう予想があったとは言え、実際の運営において
計画段階での見通しの甘さがあった可能性もあります。
いざとなれば１時間強の徒歩で鉄道駅にアクセスできる鈴鹿と違い
富士は街中から１０ｋｍも離れた山の中です。
インフラ整備は地元との協議等も必要とは言え
こういう地理条件の中での開催、そしてバス輸送の条件を設けたということは、
必要数に見合った安全で快適な移動力を確保する必要はあった訳です。
定員と輸送力の妥当性等は再度吟味する必要があるのかもしれません。
またアロンソのマシンの撤去が遅れていたことも気になりました。
安全を確保してからの作業が前提としても、明らかに手間取りました。
（ＣＳでは今宮さんも遅いと言っていました）
１０年ちょっと前に同じような条件で大事故が起きた際に
対応の手際について社会問題となりましたが
その辺りの過去トラブル反映についても若干の疑問が残りました。
（鈴鹿やＴＲＭはこの辺りの対応がとんでもなく速いから余計です…）
どんなにレーサーやチーム、現場の人間が頑張っても
興行側の意識や手順によってはイベント自体の印象が変わってしまいます。
今回は家族連れ、特に子供も連れていた方も多いと思います。
そのような方々にとって、噂に聞こえる出来事が事実であれば
モーターレースに対するイメージは良くは無いはずです。
もしかしたら将来的に悪い影響を与えてしまうかもしれません。
当日の対応もそうですが、後日の対応も重要かと思います。
再来年以降は隔年開催ですが、来年も富士でのＦ１はある筈です。
そして現場で大変な思いをした方にとっては認め難いことでしょうけれど
今年は実質の初開催である訳です。
失敗が全くない運営というものが困難であることもまた事実です。
大会社としての体面もあるかと思いますが、
正しく現状を把握し、原因を究明、対策をして欲しいと思います。
それこそが「カイゼン」なのではないでしょうか？
何はともかく３０年ぶりのＧＰは終わりました。
来年のＧＰこそは青い空と富士山のもとで
晴々としたコンディションのレースを期待したいと思います。
追伸
コヴァライネンの初表彰台、スーティルの好走には満足しました（＾＾）
（スーティルは、リウィツィーの降着により８位入賞で今季初ポイントとのこと）
ロズベルグは残念でしたが、頑張っていたようで何よりです。
ベッテルは最後につまらないミスをしてしまいましたが、これも頑張ってました。
ルーキーでのタイトルをほぼ決めたハミルトンだけでなく
Ｆ１にも強烈な世代交代の波が押し寄せていることを実感できるＧＰでした。
そういう中でＤＣのようにベテランが頑張ってくれたのも面白かったです♪
★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/
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