本日の日記、以下を踏まえてお読みください…。
・ホンダ車にタブーとされるむき出し型のエアクリを付けることに対して
「パワー出なくなるよ」などの”一切合財のツッコミ”は
我慢してお読みください。
(当方その手のツッコミは黙殺いたしますのであしからず)
・この日記を読んで同様、もしくは類似行為に到った場合の不平不満や
トラブルについては一切合財関知いたしません。
・作業者のヘタレっぷりについてはお見逃しくださいますよう
謹んでお願い申し上げます。
・長いです(笑) ご容赦ください(^^;)
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さて、本題の前に前置きです(笑)
クルマ好きの”社会常識”として
「ホンダ車における社外品エアクリ交換はタブー」というのがあります。
一流ショップ様はもちろんのこと一般ユーザーにおいても
「パワーが落ちる」
「レスポンスが悪化する」
「燃費が落ちる」
「フィーリングが悪化する」
「ECUによる補正が働いて吹けなくなる」
「ホンダ車の神エアクリを社外品に置き換えるなど愚の骨頂」
というような話は常識として語られております。
ですが…私は天邪鬼なので、
ダメだと言われると逆にやりたくなるのです(^^;)
上記は半分は冗談として、あとはですね…
ゲタ車のヴィッツに某社の通称:毒キノコを着けてみたところ、
乗った加減も良い感じなのですが、それ以上に豪快なサウンドが…
”吸気音”がとても良い感じに響いてくれたんです。
それこそレーシングシーンで見聞きするものと同系列にあるサウンドを
日々の暮らしの中で感じられることに非常に価値を感じたのです。
サーキットを生き生きと駆け抜けるレースカーのようなサウンドを…
会社の行き帰りのような僅かな時間でも味わえるという事は
クルマ好きでレースが好きな人間にとっては文字通りの「値千金」なのです。
ヴィッツは1500ccでレヴリミットも7000rpmに届きませんが、
それでもその”毒キノコ”はすばらしく豪快なサウンドを奏でてくれます。
ではS2000、やす2000ならどうか?
排気量は500ccも大きく、レヴリミッター作動が9400rpmという
市販車では未だ並ぶものが無い高性能エンジンです。
さぞや凄まじい”レーシングサウンド”を奏でてくれるのではないかと(^^;)
とは言えS2000用のパーツは高価でして、エアクリとて例外ではなく、
10万円では何も買えないぜ…というセレブっぷりです(^^;)
しかもむき出しタイプはあまりありません。
そんな中で、今は絶版になっている某HKS社のレーシングサクションの
アウトレット品を定価の半額以下で発見することができました。
サウンドはヴィッツのもので良いと確信しているものでもあったので
思い切って購入、取り付けしてみました(^^;)
以下はその取り付け日記です。
内容はグダグダのへろへろですが、それでも良ければお読みください。
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作業前の風景です。
事前の予報は晴れでしたが、雨が降ってきそうな曇天です(^^;)
雨が降る前にカタを付けねば…です。
作業前のエンジンルームです。
作業を事前にざっと説明しますと、エンジン前方のエアクリボックスを撤去して、
空いた空間にサクションキットのパイピング一式をセットする形になります。
箱…です。
いくらなんでも飾り気が無さ過ぎですが、これはアウトレット品。
実際はヴィッツの時のような箱があったのでしょうね。
ラベルも手作り感満点(笑)
アウトレット品ですから(^^;)
これが部品等一式です。
パッと見ると「ほほう…」って感じがするかも知れません。
が、
このキット定価が9万円近くするのですが、後述の出来事など合わせて
定価もしくはそれに近い価格で買ったら相当凹むと思います(^^;)
パイプ本体はなかなかきれいな仕上げで良い感じなのですが
細部がけっこう…言い方悪いですが曲者でした(^^;)
先ずは今付いている純正エアクリボックスとパイプ類を撤去しなくてはなりません。
基本はサクサク外れていってくれるのですが、
一箇所だけ難儀したのが、この二次エア供給パイプです。
若干固着気味でサッと離れてくれませんでした。
丁寧にドライバーなどで貼り付きを剥がしつつ、慎重に取り外しました。
このパイプはレーシングサクション変更後も使用するので壊すわけにはいきません。
で、これが撤去後です。
エンジンルームが無駄に広いとすら思える姿です(^^;)
このあとレーシングサクションをインストールしていきます。
先ず最初にすべき作業が、この水配管のバイパスパイプの取り付けです。
レーシングサクション取り付けにあたっては純正のブローバイ配管などをまとめた
パイプAssyを撤去する必要があるのですが、
この中の一本は冷却水が通っていまして、どうしても水が漏れます。
私は手で押さえて漏れが少なくなるようにしましたが、
さほど沢山漏れる訳ではありません。
ただ真下にオルタネーター等があるのでその上にウエスを敷いて対応しました。
マニュアルには「ホースの向きを変えてバイパスパイプを結合する」とあったので
無理な角度にならないか心配しておりましたが、
ホースはバンドを緩めれば比較的少ない力で向きは変えられます。
パイプAssyにはコントロールバルブを動かすホースも付いてますが
行き先を確認して取り外しておきます。
(キットに細いホースも入ってます)
んでもってサクションパイプ本体を順繰りにつなぎ合わせてセットしていく訳ですが、
お約束というか何と言うか…で、ステーとパイプの位置が全然合いません(^^;)
L側は高さがまったく合わないので必殺のワッシャーかましで対応(笑)
ボルトは合う長いものが手持ちであったので入れ替えました。
そして何とかパイプを組み立てて、エアクリとエンジンルームの遮熱板を付けようとしたら
今度は何と…取り付け用にある筈の穴がありません…orz
幸いにして電動ドリルは持っていたので穴の位置をおよそ割り出して穴あけ。
実は後でもう一枚の導風板をセットするのに最初の穴位置では具合が良くなかったので
穴を開けなおしたのは内緒です(^^;)
あともう一つ。
サクションパイプとヘッドカバーをつなぐブローバイガス用のパイプですが、
これはキットに付属しているのですが、太すぎてヘッド側に上手くセットができず、
また無理にセットしても今度は固定バンドが付けられないのです(^^;)
これは手持ちに耐油ホースがあったのでそれで置き換えました。
ちょっとドタバタしましたが、なんとかレーシングサクションのパイプ一式をセット完了。
ホースや配線の類がエンジンベルトに巻き込まれないように取り回して、
適当なところへくくりつけてからエンジン始動チェック。
今までの経緯から心配だったのですが、エア漏れは無く一安心です(^^;)
アクセル開ければ普通に吹けるし、とりあえず走れそうです。
で最後に導風板を取り付けて完成~!…と言いたかったのですが、
ここでさらにオマケが(^^;)
導風板がボンネットに干渉しないかチェックするためにボンネットを閉めようとしたら
ボンネットを支えるステーが導風板に当たってボンネットが閉められません(笑)
ボンネットへの干渉以前の問題ですね(^^;)
失礼ながら…この商品って本当に実車に取り付けして試走したのかしら??
それともボンネットステーを外してトランクにでもしまうのが仕様なのかしら???
もちろんそんな面倒なことはしたくないので導風板を加工することに。
…加工といってもただ切っただけなんですけど(^^;)
こんな感じ(笑) 超いい加減です(^^;)
コンクールに出す訳じゃないんですし、結果的に問題なければそれで良し…です。
で、晴れて(?)完成~!
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都合よく友人が家に来てくれたので、試運転のお手伝いをお願いしました。
(万が一何かあって動けなくなったら嫌なので(^^;))
正直、組み付け時のクオリティは????でしたので
まともに走るのかな?と失礼ながら思ったのですが、
走る方については極めて良い感じでした。
するっと普通に走り出すところまでは同じなんですが、
普通に走る時にも力がある感じです。
近所の長い坂をトロトロ登っていく際にも、低速で高いギヤでも無問題。
今まではそういうことをするとちょっと苦しい時もあったのですが。
これは真っ先に気付けるものでした。
中速あたりでも元気な感じが強いです。
もりもり走る感じで気分がいいです(^^)
この辺からは吸気音がそこそこに入ってきます(^^;)
で、VTECが高速側になるところまで回すと豪快なサウンドに酔う方が先で
パワー感がどうとか言えるほどチェックはしきれてないです(^^;)
でもいい感じに回ってくれます。
少なくともいきなり気になるところは無しです。
肝心要のサウンドですが、これは期待通りの”レーシングサウンド”です(^^)
ハコのレーシングカーっぽい「ばおーん!」という豪快なサウンドで、
かなり気分がいいです♪
特に高回転域だと今までは若干低音気味だったS2000のサウンドが
分かるレベルで高くなって気持ちがいいです。
歯切れも良い感じですし、これならマフラーは無限のままで良さそうです(^^)
これを望んでいたので望みがかなって大満足です♪
助手席の友人が「時々足元が共振してるのか若干ビビる感じがする」と言ってましたし
他にも時々共振している箇所がありましたが、これは仕方ないですし、
今までも全開にするとそこらじゅう共振してしまうのがS2000ですので
ここはまぁ…我慢できるとは思います(^^;)
車内騒音は全体に上がりました。
でもこれまたノーマルでもうるさいのがS2000です。
携帯電話が鳴っても気付くことはまれ。
隣の乗員との会話も知らず知らずのうちに大声になっていて、
一日乗っていると二人とも喉が嗄れるのがS2000です(^^;)
これもまぁ…仕方ないです(笑)
最後に何よりも…「完成されているホンダ車の吸気系」にも手を入れる余地があると
思えたことが楽しいです。
良くも悪くもノーマルはノーマル。
バランスは崩れるかも知れないけど、それを承知の上で
自分が望むものや要素を盛ってあげるのもいいなぁ…と思いました。
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このキット、走行において不満がないのは「さすがはHKS」なんですが、
組み付けのしやすさとか取り付け部品の設計と実際のフィッティングの差異、
製品の仕上がり等や実使用条件において
かなーり「?」な部分があったのは事実です(^^;)
ステーの位置とパイピングがほとんど合わないのは
人によっては投げ出すレベルでしょうし、
付属のホースがそもそも付けられないとか、開くべき穴が開いてないとか
デフォルトの状態ではボンネットを閉じれない…とかは
「本当にこれって実車に付けてチェックをしたんだろうか?」と
かなり心配になるものでもありました(^^;)
実際に取り付けをしてみれば、パワーフローならではの豪快なサウンドや
意外やトルクフルな走行感覚など良い所があるだけに
こういうのは勿体無いなと思いました。
最近の人は社外品も純正のようにピタッと付かないとイヤ!って人も多いので
こういうところで避けられちゃう可能性はありますよね(^^;)
(現に今は絶版商品のようですし)
まぁ…これをエアクリーナーパイピングのキットと思わず、
エアクリの部品セットだと思えば良いのかも知れませんが…(^^;)
昔はみんな自分で手を入れつつ楽しむのがクルマ趣味の嗜みでしたし、
この程度でぐちゃぐちゃ言うならいじるな!みたいなノリだったのもあります。
そういう意味で「古き佳き(?)クルマいじりパーツ」なのかも知れません(^^;)
ぶっちゃけ自分は何とかなっちゃったし、状況含めて楽しめたので
特に大きな不満はありません。
豪快なサウンド含めて今日は気持ちよく眠れそうです。
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このパーツですが、ネットで調べてみたところでは
「吸気温度が上がっちゃって補正が入っちゃうよ」という情報があります。
今日乗った限りでは寒いせいもあってそういう傾向はありませんでしたし、
走行後のパイピングも全然熱くなっていませんでした。
運のいいことに先日やはり中古パーツでゲットしたタッチブレインで
ECUが拾う吸気温度をモニタリングすることができます。
今度もう一個温度計をセットして、実際にどれくらい温度が上がるのか
ゆっくり調べていってみたく思います。
また本当に上昇とか補正によるパワーダウンがあるのなら
対策を打って、それも楽しみたいなと思っていますです。
以上、S2000にレーシングサクションを付けてみる日記…でした!
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