愛車の写真・蔵出しシリーズ(ネタ切れリカバー企画とも言う)の
第2弾はNA6CE/ユーノス・ロードスターです。
(…長文でスイマセン、愛がつい溢れてしまうのです)
このクルマがきっかけとなって同人活動を始めた、
このクルマがきっかけとなって写真を撮るようになった、
…というようなクルマの副次的な楽しみを
私に与えてくれたクルマでもあります。
とにかく乗っていて面白いクルマでしたね。
「4つのタイヤのイニシャル荷重がほとんど同じ」なのが最大の特徴で
いろんなことができますし、起こっていることが分かりやすいクルマでした。
ヘタレな私が運転の練習をするにあたって、この特性には
大いに助けられました(^^)
サスペンションとブッシュを強化品に交換してからは
さらにレスポンスも良くなり、楽しさ倍増でした。
今思えばデフはやっとけば良かったです。
エンジンは普通っぽいですが、トルクの出方が自然で
どんな状況でも扱いやすく、楽しかったです。
ちょっと低めの音でしたが、デザインや雰囲気には合っていて
それなりに気に入っていました。
エアクリを換えていたのですが、しゅごーっ!がふっ!と音がして
気分が良かったですね~。
しかし、ビートのエンジンの印象があまりに強かったせいもあり
乗っていた当時は、ついついホンダエンジンの要素を
求めてしまっていました。
それが後のS2000につながっていくのですが…。
やっぱり子供でしたね(^^;)
B6エンジンをありのまま楽しめるほど大人ではなかったのです。
内外装含めてパーツが山ほどあるのも良かったです。
もしかしたら国産車の歴史の中で、一番いじりやすいクルマで
あったのかも知れません。
私のクルマはノーマルに毛が生えた程度でしたが
エンジンの中以外は一通り手を入れておりました。
本当に効果があったものもあれば、改悪もありました。
それでも、いろいろ経験できて楽しかったです。
デザインは本当に良かったと思っています。
私が今まで所有したクルマの中ではスタイルはNo.1でした。
個人的には日本車の歴史で一番良いスタイルだと思っています。
ちょっとクラシカルなフォルムですが、大自然の中から
都会に至るまで、風景に負けない存在感がありました。
普通に置いて、写真を撮るとポストカードになるクルマってのは
そうあるものではないと思います。
美しいクルマを撮りたい…という気持ちが
写真に全く関心がない私を変えるきっかけになったようです。
しかし…、一生懸命乗りましたよね~。
私が人生のどん底から何とか這い上がろうと、もがいている時に
このクルマを買ったんですが、
けして綺麗とは言えなかった愛車が、輝きを取り戻していくことに
自分の姿を重ねていたこともあります。
そういうのもあったので余計に思い出深いのかも知れませんです。
「山」に一番通ったのもこの頃です。
週末の朝は必ず顔○峠に登っていきました。
(私は朝型でした…というか今もそうです)
夜明け前に家を出て、夜明けと同時に尾根の道に登り、
最初のハイカーが登ってくるまで走り回って、
家に帰る途中のマックで朝ごはん…というのがパターンでした。
調子が悪くて凹んで帰ったり、途中で気持ち悪くなって帰ったことも
ありますが…(^^;)
この頃に海より山派になったんでしょうね…。
そして最初の同人誌はこのクルマが題材でした。
(前述の軽自動車本はこれのあとです)
何気なく行ったコミケット、そこにロードスターの本がなかったので
自分で作ってみた…というのが私の同人の原点です。
このクルマがきっかけとなって、新たな楽しみや
様々な人との出会いが生まれました。
いろんな意味で、このクルマがなかったら今の自分はありませんでした。
手放す時は本当に苦しみました。
クルマの枠を超え、もはや人生の恩人と呼んだ方が良いものでしたから。
しかし、前へ進む為にあえて手放しました。
今の愛機S2000はS2000だから買ったのではなく、
ロードスターのようなシャシーに、ホンダのエンジンが載っているから
買ったのです。
S2000のドレスUPがロードスター時代と近似しているのは
そのせいです。私にとってはある意味「ホンダ・ロードスター」なのです。
手放して6年になりますが、あの頃のことは今でもはっきりと思い出せます。
私の人生で一番の思い出のクルマであります。
余談ですが…
新しいサークル名を出していますが、ついつい名乗る時に
「That'sゆーのすのわたなべやすおです」と言ってしまうし、
「Yellow Cometの~」と言うことに収まりの悪さを感じている最近です。
やっぱり変えないほうが良いんでしょうかねぇ…(^^;)
★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/