ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

スピードの神様は残酷なのに、それでも人はスピードの神に愛されることを願い続ける

2010年09月06日 17時20分39秒 | モータースポーツ

富沢祥也選手のご逝去について、心より哀悼の意を表したく思います。

私は富沢選手について詳しく知る訳ではございませんが
未来ある若者・そして才能ある若者が夢の半ばで亡くなったという事実に
ただただ悲しみを覚えます。


モータースポーツは…特にモーターサイクルのレースは
その性質上、常に転倒の可能性があり、
速度やその接近度が極めて高いため、一度事故に遭えば
大なり小なりの怪我は避けられず、
また命にかかわるアクシデントになる可能性も高いと言えます。

モータースポーツは極めてリスキーな部分があります。
それは上に挙げた2輪に限らず、4輪であっても車体という”傘”は
実際それほど強いものではありません。
安全とされる今のモータースポーツでも危険は隠れているだけで
高い速度で競い合うという事実は、そのままとんでもない事故を生む因子になります。
それを多くのモータースポーツにかかわる人に忘れて欲しくありません。
(愛車によるサーキットランでも同じです。ハイスピード・ハイリスクの事実をお忘れ無きよう)


ただ、誤解されたくないのが
モータースポーツとは危険を冒すものではなく、
モーターヴィークルを用いて人間と車両の限界に挑むものであり、
その必然的に生じる危険は無視しているのではなく、
可能な限りそういったアクシデントに至らぬような工夫をしているということです。



今回の事故の様子を見ました。
素人目ではありますが、ほんの少しラインが外に膨らんだ…。
小さなミスが思わぬ転倒の要因になり、そこへ不幸にも後続車が
避けようの無い位置に来ていた…と私は思いました。

よく言われる”レーシングアクシデント”でしょう。
しかし、有望な若者の命の芽を摘み取らねばならないほどのミスだとは
私には思えません。
ほんのちょっとだけタイミングが違っていれば
単純な転倒で終わっていた筈なのに、スピードの神様は
気まぐれにもまた一人の若者の命を奪ってしまいました。


スピードの神様は残酷です。
これほど残酷な神は他にいないでしょう。
気まぐれに人に信じがたいほどの僥倖を与える時もあれば
信じて努力して必死に戦う人から平気で全てを奪い去ったりします。

それでもスピードに魅せられた人は、スピードの神様に愛されたいと願います。
願い祈って、その身を捧げてレースに挑んでいきます。
愛されるのはほんの一握り、そして一度愛された筈の人であっても
気まぐれに全てを奪い去られることがあると分かっていても…。

私はそういうスピードと己の限界への挑戦を続けていく人々を
これからも敬い、応援して行きたく思います。



富沢選手のご冥福を心よりお祈りいたします。
そして全てのスピードに魅せられし人々の今後の無事をお祈りいたします。





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コメント
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