懐かしい番組名からタイトル引用(笑)
雑誌などで「Ｓ６６０とロードスター、買うならあなたはどっち？？」
という企画が見られたので、自分も便乗しようかと…(^^;)
自分はどっちかと聞かれたら「S660」です。
以下私見であり、ふんふんと聞き流してもらえればいいなと。
S660の方を選ぶ理由の最大は「スタイル」です。
完全に好みといっちゃえばそれまでなんだけど、
ひさびさにクルマの形に「明るさ」を感じたのが大きいです。
あと「明確さ」ですよね。
確かに実用性は低いけど、それが何だと言うのだ…って割り切り。
走りだろ、コーナリングだろ、キレだろう？って明確さ。
「オレはオレだ！」っていう強い主張には共感します。
言っちゃえば小島某の「そんなの関係ねぇ！」のクルマなんですよね。
万人向けじゃない…へたこいたー！
でけでんでけでんでけでん♪ういー！
実用性が全然無ぇ♪でもそんなの関係ねぇ！
幌が全然使えねぇ♪でもそんなの関係ねぇ！
中が狭くて死にそうだ♪でもそんなの関係ねぇ！
エンジン結局流用だ♪でもそんなの関係ねぇ！
まっすぐNと変わらねぇ♪でもそんなの関係ねぇ！
値段はなぜか登録車♪でもそんなの関係ねぇ！
良くも悪くも「オレはこうなんだ！」って主張が強いし、
それこそ中二病的なこだわりも、優等生ばかりになってしまった中ではすごい響きます。
それにスポーツカーって異端ですよね。
異端なら異端らしさをはっきり示している方が、結局長く愛せると思うのです。
ミッドエンジンで難しいし、小さいからさらに難しいだろうけど、
スポーツカーとしてのめいっぱいのマインドがそこにあると思います。
そういう意味では確かにビート後継じゃない、エスです。
ロードスターは１５００CCで１０００ｋｇの軽量FRスポーツ。
絶対に楽しいし、はずれは無いでしょう。
メーカーとしての力も入ってるだろうし、価格からしてもお金もかかってます。
出来栄えもいいでしょう。
大人を満足させる品質も備わっているかと。
でも鉄板過ぎるのです。
最初から正解だけを意識したようなところが鼻につくのです(^^;)
…難癖。難癖ですが、私見ですので正直に書きます。
八方美人過ぎるのです。
異端じゃなくて真ん中を通っちゃってる…と。
初代ってそんなクルマだっけ？と。
初代って今でこそ神格化されてるけど、そうかなぁと。
自分からすれば褒め言葉だけど、すごくアホなクルマで、反逆者だったかと。
品質感じゃなくて伊達というものを感じさせるクルマだったし、
だからこそいろんな乗り方ができた。
ハードな乗り方から雰囲気派まで受け止められたし、その自由さが良さだった。
異端者として通常の概念から逃れたからこそ…だったかと。
初代は「ロック」だった。
今のは…トレンドミュージックに思えるのです。
それがクラブなどでロードスターを楽しむ人の8割が初代のオーナー…なんて話に
つながっているのかな…と。
あとは形。
写真ですごく期待していたけど、実車のこれじゃない感は半端じゃなく…(汗)
好みの話なんで、これは自分の話ですが、たおやかさがないな…と。
あと…エンジンなんです。
１５００ｃｃだけってならいいのですが、北米向けに２０００ｃｃがあるというのが
二枚舌な感じがして嫌だなぁと。
FRにはアクセルでクルマの向きを変えられる面白みがあるけど、
アマチュアドライバーにとって楽しみやすいのは、低速からのフレキシブルさであって、
それに対するベターな回答をしていない…と思えてしまって。
難癖みたいな話です。でも本音です。
そんなわけで現行を買うのなら、中古で探す方が魅力的かなぁと。
初代を探してきて、きちんと直して乗る。
たぶん新車買う値段で最高の一台が仕上がるかと。
先代もいいですよね。１１００ｋｇで２０００ｃｃ。価値あると思います。
そんなわけで2台のうちからならS660なんですが、
実はもう一つの結論があって…。
それは「どっちも買わない」です(汗)
S660も価格を見ると…S2000の中古が買えます。
ほどほどのを選んで仕上げても、似たり寄ったりの価格で何とかなります。
性能は比較にならないですよね。
だって生まれ持ったものが違うんですもの。
あと背負ったものもはるかに大きいです。
それがクルマそのものに大きな差をつけていると思います。
パワーだって圧倒的です。
クルマの楽しさはパワーじゃない…って人もいるだろうけど、
パワーというものの楽しみが享受できるならそれに越したことはないし、
S2000のエンジンはその価値を持っていると思ってます。
コーナリングだって驚異的ですし、FRの面白みもあります。
さっきのロードスターと同じですね。敵は身内にいるんだ…と。
そしてロードスターとS2000だったらどっちを選ぶのか…。
もう選んでますけど(笑)
そんな感じで「食指を動かすに能わず」です。
言うなれば棄権ですね(^^;)
でもね。これが今の時代の「クルマが売れない」の現実だと思います。
今の時代は技術が進歩して、FMCごとに目立った進化を打ち出すのは無理…って
よく言われます。
けど、それはメーカーの言い訳であって、顧客に代替を促すのなら
それに能うるものを出さなきゃいけないのです。
そう私は思います。
例えば。
新しいロドスタは一番重たいのが９００ｋｇで、１５００だけど今までで一番軽快で速い。
しかも値段は今までで一番安いんだ。
そして初代のようなポストカードにしたくなるようなキュートなデザインだ。
それか２０００のエンジンのままで１００ｋｇ以上の軽量化、歴代最高の走りの楽しさ。
とか。
新しいエスは軽自動車みたいなサイズで小さくて軽い。
でもあえて軽にしていないのでNAエンジンでも突き抜けるサウンドとパワーがあり、
コーナリングの速さと相まって「小さなNSX」を体現している、最高です！
とか。
何かしらで突き抜けてないから、食指が動かない。
食指が動かないのは魅力が無いからだし、魅力が無いのはあえて手を抜いてるからだ…と。
明らかな合理化が見えるし、その合理化でお客様に対する魅力を欠いているのが
実際かなぁと。
とは言え…
いいところまで来てるのは確かなんです。
もう少し気合と根性で頑張ってればなぁ…というのが本意です。
私見だらけでいくらか辛いかもですが、私見という事でご容赦下さいませ。
追伸：
先日のベストカーで水野さんの言ってた８００ｃｃのS800ってのは
実際一番良かったろうと思います。
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