膝痛で正座困難の知合いの奥さんが、ストレッチ体操を教えて欲しいと訪ねてこられた。喜んで応諾しご自宅に伺った。
ご主人同席で、持参した協会発行のDVDを見ながら解説と実演を行った。どうにか無事、体操の要領をお教えし終了。こちらのお宅は母上の介護に手がかかるので、無理と判断し、教室への参加はあえてお勧めしなかった。
人様に実演入りできちんと教えるのは初めて、小生が困ったことが二つあった。
その一つは、相手が女性であると言う点である、他人様の奥さんの体をご主人の前で触るのだから複雑な気持ちである。
さらに困ったことは、小生が「永久初心者」となっている補導体操(注参照)であった。
(この体操は、一人がマッサージをする側、他の人は横になりマッサージをしてもらうという役割分担となる)
それは次のような訳で、小生が補導体操の「永久初心者」となっているためである。
以前は、全生徒五十名ほどの内、男性は先生とAさんと小生の3名であったが、Aさんは、母上の介護でしばしば休む、そしてついにAさんは退会。
相変わらず男日照りが続き、ずっと男性生徒は小生のみ。
当然、教材・モルモット役は、小生にお鉢が回ってきて、必然的に補導体操の最高の施術を先生からして頂いているのである。
たまにあぶれた(組む相方が居ない)女性が出てくれば、その人が施術してくれるおまけまで付くのである。
(小生が、女性にマッサージをすることは殆ど無い)
多人数教室のため、一度も先生の“最高”の施術を受けたことの無い生徒が多い。
こう考えると、補導体操「永久初心者」で構わぬ、最高に一番恵まれているのは小生ではないかと・・・。
それゆえ、「男は俺一人で十分」と思い始めた。
(注):真向法には、大きく分けて二種類の体操がある。
*1:第1から第4までの四種類の一人で出来る体操である。
こちらは、簡単な動作であるので、誰でも直ぐに覚えられる。
* 2:補導体操は、二人が組んで交互に行うマッサージのような体操。
(原則、同性同士か夫婦でする)
比較的複雑な体操なので、教室でないと覚えるのが大変である。
*3:教室では、これら以外に各種の柔軟体操が準備体操として指導される。