デパートやスーパーマーケットに行くとぎょっとするほど多量のチョコレートが販売されている。チョコレート屋さんの陰謀である。
現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどの国民的行事となっている。
当初は女性が男性にチョコレートを贈ると同時に愛の告白をする日とされていたが、現在では既に交際中の恋人や、結婚している夫妻の間でも行われるようになり、
上司や同僚、ただの友人などの恋愛感情を伴わない相手にもチョコレートを贈る「義理チョコ」という習慣や女性が女性へチョコレートを贈る「友チョコ」という習慣も生まれているらしい。
最後の「義理チョコ」が来て以来、早いもので十年近くたってしまった。一抹の寂しさがある。
下記参考資料によると、バレンタインのプレゼントは、チョコレートに限定されないのである。
それゆえ、自分に自分からバレンタインの義理“鯛焼き”を送ったのである。久しぶりの焼きたて鯛焼きは、ホカホカと暖かく美味であった。
参考:
バレンタインデー あるいはセントバレンタインデー(St. Valentine's Day)は、2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされる。
もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日であるとされている。
なお、2月14日のウァレンティヌスの記念は第2バチカン公会議後の典礼改革で、史実の上で実在が明らかでない聖人たちが典礼暦から整理された際に取り除かれ、現在では祝われていない。
祝い方:
恋人たちの愛の誓いの日とされ、世界各地で様々な祝い方がある。
1.欧米
男性も女性も、花やケーキ、カードなど様々な贈り物を、恋人に贈ることがある日。カードには、"From Your Valentine" と書いたり、"Be My Valentine." と書いたりもする。
欧米では、日本に見られるような、ホワイトデー(バレンタインデーと対になるような日)の習慣は存在しない。
贈り物の種類はさまざまであるが、チョコレートも贈る習慣は、19世紀後半のイギリスではじまった。キャドバリー社が2 代目社長リチャード・キャドバリーが1868年に美しい絵のついた贈答用のチョコレートボックスを発売した。
キャドバリーはこれに前後して、ハート型のバレンタインキャンディボックスも発売した。これらのチョコレートボックス等がバレンタインデーの恋人への贈り物に多く使われるようになり、後に他の地域にこの風習が伝わっていった。
2.日本
女性が、チョコレートを贈る習慣は日本で始まったものである。
(ただし、英語版ウィキペディアに「バラ、チョコレート、宝石などの贈り物」という表記があるように、欧米でもチョコレートを贈ることが無いわけではない)。
女性から男性へ贈るのみで反対に男性から贈ることは珍しい、という点と、贈る物が多くはチョコレートに限定されている、という点は、日本のバレンタインデーの大きな特徴・特異性である。
最近ではそれを避けて、クッキーやケーキなどを贈る人もいる。
3.チョコレート屋さんの陰謀の歴史
日本でのバレンタインデーとチョコレートとの歴史は、神戸モロゾフ洋菓子店が1936年2月12日に、国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を出し、1958年2月に伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートカムパニーが「バレンタインセール」というキャンペーンを行った。