唐の詩人杜甫の詩・曲江(きょっこう)「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」(酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。(しかし)七十年生きる人は古くから稀である)に由来する。
古希は長寿の祝いとされている。それで、自分も少し古希を勉強しようと思った。
還暦は数えの61歳(≒満60歳)であるが、古希は数えの70歳(≒満69歳)のこと、これすら知らなかった。
現在の70歳は、とても稀な年齢には当たらない。石を投げれば簡単に命中する年齢である。ちっとも珍しくも稀でもないのである。
それで、現代の稀な年齢とはどのくらいだろうかと考えてみた。(詳細は、下記、参考に示す。)
「男性の 現代版 古希=>90歳」
「女性の 現代版 古希=>95歳」
と思うのだが、いかがであろうか。
参考;
総務省統計局が公開している「年齢別各歳別人口(平成21年)」を基に簡単な計算をしてみた。(エクセルの表計算方法をすっかり忘れているのに愕然としながら作業した。)
*男性
70歳以上 男性累計総数=8396千人、人口1万人あたり=1351人
75歳以上 男性累計総数=5198千人、人口1万人あたり=837人
80歳以上 男性累計総数=2671千人、人口1万人あたり=430人
85歳以上 男性累計総数=1015千人、人口1万人あたり=163人
90歳以上 男性累計総数=307千人、人口1万人あたり=49人
95歳以上 男性累計総数=68千人、人口1万人あたり=11人
「生存総数が、男性1万人あたり50人を下回る年齢を、稀な年齢(現代版古希)と見做すと、男性は90歳が現代版古希ではないだろうかと思うがいかがだろうか。」
*女性
70歳以上 女性累計総数=12226千人、人口1万人あたり=1870人
75歳以上 女性累計総数=8514千人、人口1万人あたり=1302人
80歳以上 女性累計総数=5229千人、人口1万人あたり=800人
85歳以上 女性累計総数=2648千人、人口1万人あたり=405人
90歳以上 女性累計総数=1024千人、人口1万人あたり=156人
95歳以上 女性累計総数=294千人、人口1万人あたり=45人
「生存総数が、女性1万人あたり50人を下回る年齢を、稀な年齢(現代版古希)と見做すと、女性は95歳が現代版古希ではないだろうかと思うが、いかがだろうか。」