小生の韓国語先生が、「自分の七十代の母親は、毎日4つの韓国ドラマを一生懸命に見るのが生きがいだが、
日本人は年をとってからも勉強する人が多いので、それが珍しく思われる。」と言ったことがあった。
どうも、小生を含めて六・七十代の生徒さんがあちこちの教室に沢山いるようで、それでこんなことを言ったのだろうと思っている。
小生の同窓生にも、ここ数年毎年夏に数ヶ月間中国に留学してまで中国語を学んでいるのがいる。
その彼が言うのも、「同じ教室で、留学生はほとんどが若者であるが、高齢者で留学してまで語学を学んでいるのは日本人だけだ。」と言うのである。
それでひょっとすると、次のようなことが原因ではないだろうかと小生は考えたのである。
なんといっても、日本人にとって「文化の根源というか文化の両親は」、あくまで中国文化である。
それ故、年をとってというか年をとってこそ、文化の根源に迫ろうという日本人が出てきても、決せておかしくないのではないだろうか。
(上記友人の場合には、仕事の関係もあり趣味と実益とを兼ねているようであるが。)
この考えを西洋に拡大すると、ギリシャ文化やローマ文化を、高齢期に入った西洋人達が楽しみながら学んでいる姿が目に浮かぶのだが、果たして真実はどうなのだろうかと思っている。
ちなみに、小生の場合では「韓国語学習は、あくまでお寺参りが建前で、本音が韓国ドラマ鑑賞になっている」のであるが・・・。