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母をたずねて青春18きっぷの旅。

2007-08-25 18:02:07 | 家族
母が面会に耐えられるまで回復したと田舎の兄から連絡がはいったので
昨日、日帰りでふるさとの母を見舞ってきた。

母の見舞は、青春18きっぷを利用してと決めて切符も買っていたが
容態がなかなか回復しないので気になって、一刻も早くと思いながら

若い時、関西に出てきて、帰省をするときは、いつも、各駅停車の列車で
ふるさとで待つ母を思いながら帰ったものだった。
あの頃のことがなつかしくて、ひさしぶりに各駅停車の青春18切符で
母に会いにいこうと思った。

朝、新大阪を6時40分スタート。
東海道線、山陽線を利用して「母を訪ねて18切符」
の長い長い電車の旅が始まった。

大阪駅でJR西日本ご自慢の新快速で姫路へ。ここまでは一気に。

姫路からが大変、岡山行き各停電車へ乗り換え、青春切符で
関西から西へ行く人の多くはこの時間、この電車に乗る。
うまく座席が確保できてほっとしてる間に次の網干駅へ。
ここは、五日前に四国からの帰りに「置き去り」にされた駅だ。

ここで隣と向いの席がかわり三人連れの女性がかけてきた。
18切符組だろうと声をかけると滋賀県から徳島まで行くという。

すっかり打ち解けて岡山まで退屈しなくてすんで楽しかった。
旅は道ずれとはよく言ったもんでこういう楽しいこともある。

気をつけて、楽しんできてね!と声をかけて別れた。

岡山駅での乗り継ぎ時間は2分。福山行きの快速サンライナーに乗る。
これもうまくすわれた。やっと朝食用のサンドイッチを食べる。

倉敷、笠岡をすぎて、いよいよ岡山県からふるさと広島県へ。

福山駅でシティーライナーに乗り換える。

しばらくすると瀬戸内海と並行してすすむ
大きな船が建造されているドックを過ぎるとなつかしい尾道大橋の下を
通り尾道駅へ。

やがて向こうに因島大橋が見える。
この橋も尾道大橋も、2年前のしまなみ海道ひとりウォークで歩いて
渡った橋。


12時に広島駅へ、そして母の待つ病院に近い宮島口駅へ。
ここまで5時間48分の旅。
(乗り換えた駅 大阪駅→姫路駅→岡山駅→福山駅→広島駅)


駅前からなつかしい宮島、朱の大鳥居が見える。
潮の香がふるさとの懐かしさを募らせる。


母は、昼食を済ませて待ってくれていた、
昼食といってもチュウブ食、自分では食べられない。
味もなくおいしくないと言う、そりゃそうだろう。

ベッドにねている小さな母が空襲の夜に、防空壕へ何度も
背負って逃げたあのたくましい母とは思えない。

母との思いは、どうしても、背負われた幼い戦時中のころに
戻ってしまう。

去年の春、もしものことがあるかもしれないのでと、医師から
兄弟が召集され、延命措置は希望しないと返事をした、
それから奇跡の回復、しかし、この一年は、母にとって
あまりに厳しい局面の連続だった。

点滴跡で黒ずんだ、まるで古木のような細い手をとってみると
それでも温かい、母の手だ。

くつしたをはかされた足はむくんで冷たい。
血の循環が悪いんだろう。

兄もきて、しばし、親子三人で・・・声も小さくて、話が十分に
できない母は、ほとんど聞いているだけだがうれしそう。

家内の母のことをさかんに気にする。(こちらも介護中)
見舞いにいけずにすまないと言う。

○○(兄の名)が、いつも頑張れというが、もう、がんばりたくない
そして、もう、長くはないから・・・と弱気なことを言う。

あえて、それも否定しないで
もう、十分に頑張ってきたのだから、あんまり頑張らなくていいよ
と言った。

辛いだけの毎日、見ているだけでもかわいそう。
自分も子供だから、母をこれ以上、苦しめたくなくて
いつでも、好きなとき、父のところへ逝ってくれていいと思っている。

泣いたり悲しんだりはしないつもりだ。

母の手をとって、今度は、家内が来ることを伝えて部屋を後にした。

母の病室から見える宮島

兄と父の墓参りをして、兄宅にもよらず、とんぼ帰り。

帰りは、すんなりと帰りたいと、食べたい広島の焼きそばも食べないで
広島駅から岡山行きに乗った。
そこまでは、時間通り戻ってきた。

ところが乗り継ぎ駅の岡山駅でまた大混乱。
乗り換えるはずの伯備線からの電車がきていない。

伯備線で電車とトラックと衝突、到着が大幅に遅れていて
いつ、電車が入ってくるかわからないという。

ホームは満杯。
次の電車は、一時間後、座れる保証もない。
ここまで戻ってきて残念だが、また、なにかに巻き込まれる
ようなことがあってはいけないと納得させて
岡山駅から新幹線に切り替え、ひかり、のぞみの席がとれなくて
久し振りにこだまに乗って戻ってきた。

母を訪ねて18切符の長い日帰りの旅、なんとか無事に戻ってこれてよかった。

 子を思い 母を思いて 幾歳月 思いは同じ いついつまでも


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