さて、今日は参議院議員の投票日。これまで何度選挙に足を運んだか。でもこの30年、日本は経済成長が低迷気味、平和であったことが何よりであったけれど、近隣諸国との不協和は耐えがたく、戦略を欠く日本外交もいい加減、世界の強国の覇権争いが、アジア中近東にさらに広がる恐れがあり、各国のナショナリズムが世界秩序を脅かし、同盟も不安定、日本は自動的に巻き込まれそうな予感。Mさんは、外国誌の記事を深読みしているようで、深読みして、米国が中世の十字軍がEUの骨格を規定したように、自分がインド太平洋諸国を、十字軍的な二元論でまとめ上げることはできないだろうとおっしゃる。アジアでは、諸国は国家独立を維持することに急、民主主義の価値を広めようとする米国とは思考がねじれていると分析している。日本も例外ではないので、日米安保の思想は近いうちに破綻が避けられないとみている。
そういえば、(これは私の適当な思い込みであるが)、アジアは総じて国家は地域の勢力均衡に関心があり、民主主義は形のみ、国の単位では基本的に専制が支配している。これを東洋的専制というのかも知れないが、どの国も長期間にわたる権威が民の意識をしばり国家経営の舵を握っている。
選挙で各党の思考方法を覗くと、ナショナリズムを利用して(米国との同盟を強化して)グローバリズムを推進せざるをえない勢力と、アジアとの協和、勢力均衡にナショナリズムを蘇生させたいとする勢力との拮抗である。どちらにも共通しているのは、国を守る、国家間の軋轢を廃して独立を達成するということである。
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