「この間いただいた明日葉ね、丈がぐんぐん伸びて・・」
・・・はあ?(ところでお宅は誰でしたっけ?)
「元気すぎて困っちゃたわよ」
・・・どんどん切ってたべてるの?
「いや、眺めているだけなの」
私はニコニコしてごまかす。
・・・(当たり前よ)結局誰だったかさっぱり思い出せない。改めて聞くのは失礼に当たる。
また別の日。違うご婦人から声がかかる。どこかで一度親しく声を交わしていることはわかるのだが、いつだったかどこだったか、どんな話をしたのだったかさっぱりわからない。「えーーとね、この味噌、主人が美味しいと褒めていたわよ。このお味噌これからずっと手に入るの?」
・・・いえ。実はこの味噌、味噌つくりツアーのお裾分けなの。だから来年ツアーに参加してね。
「主人がね、色々料理の腕を振るうのよ。その味噌がすごく良いから買ってくるようにって」
・・・???(どうも話すれ違う)
このような出会いを続けていると、段々人と話すのが楽しみになってきた。顔が覚えられないのが情けないけれど、人が近寄って話しかけてくれる間は、まだまともに生きている証拠だからな、と勝手に強がってはいる。
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