龍体力学覚え書き

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「失敗の本質・日本軍の組織論的研究」と女子サッカー日本代表

2019-07-03 12:30:08 | book
「失敗の本質・日本軍の組織論的研究」(中公文庫)を読了。

日本軍のノモンハン事件以降の「負け戦」を研究した本であり、文庫本になる前から「そのうち読もう」と思い続けてきて、ようやくこのたび念願?叶った。

どうせ有名な敗北作戦ばかりだし、お約束でステレオタイプな分析になって、やっぱりね・・・となる半面、ミッドウェー海戦の時に、日本の艦載機は空母護衛の意味ではかなり奮闘していたとか(それまでは敵機を落としまくっていたそうな。たまたまタイミング悪く、海面付近に日本軍機が集中してしまい上空護衛が手薄になったまさにその時に、空母群が急降下爆撃をくらった不運。それも敵の狙いだった可能性もあるが)、沖縄戦で何故ああも中央と現地で温度差ができてしまったかの一つの原因(直前での、地元沖縄出身部隊の台湾への移動)なども知ることができた。

直接名前は出ていないものの、ベラスコと思われるスペイン系のスパイからもたらされた情報についての記述もあってニヤニヤしたり・・・。

とはいえ、情報軽視、兵站&補給のないがしろ、身内擁護(派閥と縦割り)、アナクロな根性論などなど、今なお日本を蝕むネガティブな負の要素とも当然向き合うことにもなる。

江戸時代末期から明治維新以後。そして日清戦争&日露戦争という、日本を有頂天に木に登らせた末に貶めて収奪するため外国勢力によって用意されたエサを、華々しい成功体験として金科玉条視したことが敗戦に繋がり、未だ植民地として収奪され続ける状況を招いたと言えるわけである。

間違った成功体験にこだわり続けることの不幸。というか愚。

これに尽きる。


体格差をギリギリなんとかまだテクニックでいなせるケースもあるユース年代の成功体験を、もはや決定的な体格差を無視してはたちゆかないフル代表にバカ正直に持ち込んだ、サッカー女子日本代表監督に是非オススメしたい本だと言える。

指揮官というか統率する立場の人としての「顔」。そこに風格の欠片もない貧相な人はダメなのだ、所詮は。


まあ日本の体制サイドには、日本が勝つことを必ずしも喜ばない唾棄すべき異人種が蔓延っているわけで、わざと弱体化を図っている面もありそうに思える。哀しいことに。

歪んだ選手選考の末にこしらえたチームは、身体能力の低い子飼い優先の、将来性絶望なドングリが目につく。感情優先で客観的な現状認識力が根本的に欠如している人物のようだから、劇的な突然変異を期待するのも酷。

このまま解任もせず東京五輪まで担当させるようなら、サッカー協会は日本を貶めたい勢力とズブズブなのだと明白になってよいかもしれん。

男子にも最強チーム作りを阻害する利権がらみの役立たずをレギュラーに入れるよう仕向ける傾向があるし、闇は深そうなのだな。

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