先だって読了した本「史論 児玉源太郎」により、山口県にある児玉神社の事が印象に残っていた流れをくんだわけでは必ずしもないけれど、同じ山口県出身の俳句人について書かれた「種田山頭火」(金子兜太著)をこのたび読んだ。
名前でだいたいのイメージは付くので、わざわざ読むほどのことはないか?と思っていた人物なれど、俳句界隈の有名人であるこの本の著者・金子兜太さんの書き方が、単なる俳句屋のひとりよがりっぽい解釈ではなく、文芸評論として結構バランス良い筆致なのに驚き、この人何者ぞ、なかなかの人物ではないか?とググってみたら、東大出て日銀勤務した末に「趣味人気取り」やってる人ではなく、もともと父親も俳句をやっていた人で本人は海軍経理学校出でもあった。
海軍経理学校を出ていても、うまいこと内地でぬくぬくとしていただけの人ではなく、トラック島で最後は捕虜となった経歴の持ち主とのこと。その学校OBは独特の人脈を形成して、戦後に政治屋(首相もいる)や財界人を多数輩出しているわけだが、この金子さんはちょっと距離を置いていたのかしらん?、文芸方面に邁進している風なのを見るにつけ。
この人の著書はもう一冊なにか読んでみてもいいかな?
でもって肝心の種田山頭火さんの方だが、俳句自体よりも旅日記の方に興味そそられる。青空文庫で読めるので、せっかくだから電車の中で手持ち無沙汰な時にでも目を通してみますか。
名前でだいたいのイメージは付くので、わざわざ読むほどのことはないか?と思っていた人物なれど、俳句界隈の有名人であるこの本の著者・金子兜太さんの書き方が、単なる俳句屋のひとりよがりっぽい解釈ではなく、文芸評論として結構バランス良い筆致なのに驚き、この人何者ぞ、なかなかの人物ではないか?とググってみたら、東大出て日銀勤務した末に「趣味人気取り」やってる人ではなく、もともと父親も俳句をやっていた人で本人は海軍経理学校出でもあった。
海軍経理学校を出ていても、うまいこと内地でぬくぬくとしていただけの人ではなく、トラック島で最後は捕虜となった経歴の持ち主とのこと。その学校OBは独特の人脈を形成して、戦後に政治屋(首相もいる)や財界人を多数輩出しているわけだが、この金子さんはちょっと距離を置いていたのかしらん?、文芸方面に邁進している風なのを見るにつけ。
この人の著書はもう一冊なにか読んでみてもいいかな?
でもって肝心の種田山頭火さんの方だが、俳句自体よりも旅日記の方に興味そそられる。青空文庫で読めるので、せっかくだから電車の中で手持ち無沙汰な時にでも目を通してみますか。