「帝国以後」(エマニュエル・トッド著)を読了。
同じ著者の近刊の新書も買っていて、それを読む前に2003年に日本語版として出されていた「名著」の方を先に目を通す。
20年以上前、2000年前後の段階における分析なので、まだ日本にある程度の国力のあった際の記述になっていて、現在との落差に愕然とさせられるとともに、日本語版だからか?、随分日本に対する買いかぶり(その気になれば、トップレベルの科学技術力を擁する軍事力を15年で構築可能、などなど)もみられるなど、もはや取り返しのつかない現況からすると、すっかりファンタジーというか郷愁を覚える内容となっている。日本に関する部分では。
その「その気になって15年云々」のスタンスは、どこかの一党独裁国家が代わりに実現しているとも言えそうだが、その地域に対する記述が驚くほど少ないのには、逆に妙な印象も与えられたりもして・・・(そこの儚い運命を感じ取っているのかな?、な〜んて)。
だからといってそれ以外のすべて内容も「遺物」となってるわけはなく、もうその時点で現在のウクライナ問題に関しての構図は示されていたり、本の副題として「アメリカ・システムの崩壊」とあるように一国家を超越する(横断するかの如き)寡頭勢原理に乗っ取られた現況を想定してもいる。
それに対する処方箋はささやかな記述に過ぎないけれど、
「世界をあるがままに見るすべを身につけ、イデオロギーの、その時々の幻想の影響、メディアによって養われる恒常的な偽の警報の支配を脱すること」
とある・・・(結局はそれですかいな)。
物事を判断する上での自分なりのスタンスを確立しろってことなわけだが、この著者さんはユダヤ系のフランス人。寡頭勢力の目論見をディスクロージャーする役割をこっそり担っている可能性だってあるかもしれないし、そもそもユダヤ系フランス人の大先輩にはあのノストラダムスもいらっしゃる。
ノストラダムスが得ていた着想の「ソース」と、エマニュエル・トッドさんの分析に際してのひらめきの「ソース」が、実は近しいところにあったりするのかも?・・・と勝手に妄想して面白がっておこうかしらん。
ノストラダムス以後の歴史上、まるで残された詩篇の記述に沿うように行動したケースもあるはずだ。研究家のこじつけもあるとは思うけれども。
一方、エマニュエル・トッドさんの思考を(さりげなく)活かして、選挙戦の不利を克服し勝利したフランス大統領もかつていたそうな。
そういう意味で、預言者(予言者)の資質もそれなりにあるのではなかろうか?
この本が出されたのと相前後する時期からの流れとしては、ヨーロッパとロシアと日本の結合シナリオを某帝国は恐れていたということで、まず手っ取り早く日本がターゲットになり「破壊」され、いまやロシアがそのターゲットになっているのかもしれないが、どこまで耐えられるかどうか?・・・という状況でもあるのかしらん(逆にヨーロッパの支配者のポジションに2005年以降に収まった某第4帝国の前首相は、日本ではなく欧州、ロシア、チャイナの結託でアメリカに対抗しようとした?とも見なせそう)。
「預言者」の記述を逆手に取っている面も往々にしてあったりするかもしれん、某宗主国は。
そう言えば数日前に、ノストラダムスが額にあるアザまでも見通していた(とされる)ゴルバチョフさんが亡くなったっけ・・・。
同じ著者の近刊の新書も買っていて、それを読む前に2003年に日本語版として出されていた「名著」の方を先に目を通す。
20年以上前、2000年前後の段階における分析なので、まだ日本にある程度の国力のあった際の記述になっていて、現在との落差に愕然とさせられるとともに、日本語版だからか?、随分日本に対する買いかぶり(その気になれば、トップレベルの科学技術力を擁する軍事力を15年で構築可能、などなど)もみられるなど、もはや取り返しのつかない現況からすると、すっかりファンタジーというか郷愁を覚える内容となっている。日本に関する部分では。
その「その気になって15年云々」のスタンスは、どこかの一党独裁国家が代わりに実現しているとも言えそうだが、その地域に対する記述が驚くほど少ないのには、逆に妙な印象も与えられたりもして・・・(そこの儚い運命を感じ取っているのかな?、な〜んて)。
だからといってそれ以外のすべて内容も「遺物」となってるわけはなく、もうその時点で現在のウクライナ問題に関しての構図は示されていたり、本の副題として「アメリカ・システムの崩壊」とあるように一国家を超越する(横断するかの如き)寡頭勢原理に乗っ取られた現況を想定してもいる。
それに対する処方箋はささやかな記述に過ぎないけれど、
「世界をあるがままに見るすべを身につけ、イデオロギーの、その時々の幻想の影響、メディアによって養われる恒常的な偽の警報の支配を脱すること」
とある・・・(結局はそれですかいな)。
物事を判断する上での自分なりのスタンスを確立しろってことなわけだが、この著者さんはユダヤ系のフランス人。寡頭勢力の目論見をディスクロージャーする役割をこっそり担っている可能性だってあるかもしれないし、そもそもユダヤ系フランス人の大先輩にはあのノストラダムスもいらっしゃる。
ノストラダムスが得ていた着想の「ソース」と、エマニュエル・トッドさんの分析に際してのひらめきの「ソース」が、実は近しいところにあったりするのかも?・・・と勝手に妄想して面白がっておこうかしらん。
ノストラダムス以後の歴史上、まるで残された詩篇の記述に沿うように行動したケースもあるはずだ。研究家のこじつけもあるとは思うけれども。
一方、エマニュエル・トッドさんの思考を(さりげなく)活かして、選挙戦の不利を克服し勝利したフランス大統領もかつていたそうな。
そういう意味で、預言者(予言者)の資質もそれなりにあるのではなかろうか?
この本が出されたのと相前後する時期からの流れとしては、ヨーロッパとロシアと日本の結合シナリオを某帝国は恐れていたということで、まず手っ取り早く日本がターゲットになり「破壊」され、いまやロシアがそのターゲットになっているのかもしれないが、どこまで耐えられるかどうか?・・・という状況でもあるのかしらん(逆にヨーロッパの支配者のポジションに2005年以降に収まった某第4帝国の前首相は、日本ではなく欧州、ロシア、チャイナの結託でアメリカに対抗しようとした?とも見なせそう)。
「預言者」の記述を逆手に取っている面も往々にしてあったりするかもしれん、某宗主国は。
そう言えば数日前に、ノストラダムスが額にあるアザまでも見通していた(とされる)ゴルバチョフさんが亡くなったっけ・・・。