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月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

震災、私にとって

2010-01-18 16:56:38 | 日記等 未分類
前日記よりつづき。



震災の日、

一日の終わりに
震災は自分にとって
どういう意味があったのか考えていました。


色々ありますが、
考え方が変わる ひとつのきっかけに
なったのかなと思います。

でも、それには
何年もかかりました。

時間が必要だったというよりは、

ちゃんと考えてこなかったからかもしれません。

・・・・・・・


私は長い間 思っていました。

これくらいのことで
つらいと思ってはいけない、
もっとつらい人の気持ちを
分からなければいけない。


震災のことに限らず

こう思ってはいけない、
こう思わなければいけない
ということは たくさんありましたが、

思えば思うほど、
そこにたどり着けないことを実感して
苦しかったような気がします。


でも考えてみれば、それぞれ境遇は違います。


学生もいれば社会人もいる、
大人、子ども、年齢の違い。
身近な人を亡くした人、
被害の大小、
経済的なダメージなど・・・

ここ数年、
色々な番組や報道など見ていて、
ほんとに違うなぁと思いました。


であれば、
思っていることも 全く同じのはずがない。
そして、
中身の重さも比べることはできない。


だから、まずは
同じでなくていいと思えたことが
大きな一歩でした。


同じには なれないけれど、
知ることはできます。
それは頭で理解するということだと思います。

でも、もう一歩 近づくためには、
感じることが必要なのかなと思います。

共感のようなもの。

そういう意味では、
フィクションの世界も
意味があるのかなと思います。


ただし、その場合
自分が感じる方向が合っているのか
という疑問は常にあります。


そういうことを繰り返しているうちに、

では実際に 自分は何ができるか、
どうしたいかなどを考えられるように
なってくるのかなと思います。



個人的に思っていることです。
でも、私にとっては意味のあることです。


現実には
たいしたことは出来ていないから
せめて・・・という思いです。

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写真@神戸新聞社の7日間

2010-01-18 16:37:12 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
ドラマを見ました。


「神戸新聞社の7日間」

神戸の記者が
被災した人たちに
カメラを向けられなかった場面。


自分にも少しだけ
思い当たることがありました。


15年前、私も神戸にいたわけですが
私も写真を撮って歩きました。

震災が
ちょっと落ち着いた2月初めと
卒業して下宿を引き払う前の3月末でした。



仕事でもない
ただの学生がカメラを持って撮ることが
不謹慎に思えました。


だけど、
どう言葉で話しても
うまく伝えられないような気がしました。


神戸を離れる自分には
今しかないという気持ちで、

懐にカメラを忍ばせて
町を歩きました。


さすがに人がいる所で
カメラは出せませんでした。

撮れた写真は
私が見た ほんの一部です。







………………

写真といえば、

神戸新聞社が出版した
震災の写真集を持っています。
『「阪神大震災」全記録』
(↑まだ阪神・淡路大震災という名称が
一般的になる前でした)



その年の3月初版のもので、
地元へ帰る前に
本屋で見つけて買いました。


子どもたちが
今回のドラマを見たいと言っていたので

この写真集や
自分の撮った写真のことを思い出し、
見せて話しました。

………………

ドラマを見ていると、
その写真集にあったのと
同じものを発見しました。

写真が撮られた裏側には
そんなことがあったのかと思いました。


目の前で悲しむ被災者へ
カメラを向けることに

悩み苦しみ、葛藤しながら
これらの写真は生み出されたのだ
ということ。

改めてその写真の重みを感じました。



社説も出てきました。

社説を書いた方の父親は
当初 生き埋めになっていたようです。

そんな中 書かれた社説が
読まれていました。


同じものが
写真集にも載っている!

思わずページをめくり
テレビから聞こえる声を聞きながら
文字を目で追いました。



15年前 見たはずの写真や文字が

今回のドラマを通して


また生き返って
ドクドクと脈打つように感じました。



当たり前のことだけど、

残された写真や文章の元になったところには

色々な人がいて
色々な境遇があって、
それぞれの気持ちがあったのだと思いました。

そして、
写真や文章を
世に送り出した人たちの
思いも込められているのだと。



新聞社の局長が言っていた
“人間を撮れ”ということ、
悲しみや苦しみを
記録して伝えるのだ ということを
ずっと考えていました。


震災や報道だけに
限らないのかもしれない。

人間を見るということ・・・

とても ぼんやりだけど
ごくごく一般の私たちにも
大切なことのように思えました。

…………


裏番組になりますが
NHKでは
「追跡!AtoZ」で
復興感について取り上げてられていました。

復興曲線という
気持ちの上がり下がりを表した
データから読み解いていました。


復興から取り残されていると
感じている人の存在。
経済的にだけでなく、精神的な面でも。

当時働き盛りで、自力で復興できるとされ、
必要なケアがなされなかった人たちの存在。
苦境が続いている人もあり、
浮上できた人もあり、
そのカギはどこにあったのか・・・などなど。


震災に対して、こういうアプローチの仕方も
あるのだと思いました。

他にも、
地震のメカニズムの研究や
防災の視点の番組などもありました。

どれも必要だなと思いました。

知ること、感じること、考えること・・・
どれも必要だと思います。


なので、できる限り
震災に関係する番組は見ることにしました。
(録画も含めて)


17日は、
子どもを映画に連れていくことになっていましたが
そこで見た
『カールじいさんの空飛ぶ家』も、
私の中では、どこかつながるものを感じました。

今を生きるために
先へ進むために・・・

その日一番、 涙を流させてくれました。


写真や文章など、
残していく、後世に伝えるという意味では
ちょっと違うかもしない。

だけど
何も無くなったとしても・・・・
それでもできることがあると

心に力をくれた結末でした。


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