10/16 (日)
アートマネジメント公開講座
基礎講座 第7回
『海外の事例から見えてくる地域の可能性』
講師:斎藤努 (四国学院大学非常勤講師)
アジア・フェローシップ・プログラム
概要
インドネシアでの調査研究の内容。
写真や動画、現地での話なども。
伝統芸能である影絵芝居、
360度の客席や、夜から朝にかけての
上演時間の長さなど興味深かった。
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グループ討議
地域における
「芸術(アート)」の意義とは?
Q1 住んでいる地域に芸術はあるか?
Q2 その地域に今後芸術は必要か?
必要な場合、どういう芸術が必要か?
Q3 そう思う理由
Q4 住んでいる地域のアピールポイント
各自 書き出した後
5人くらいのグループで発表。
それを聞いた上で話し合い。
“ 今後必要な芸術をひとつ決める ”
それをまとめて各グループごとに
代表が発表。
なぜ演劇なのか、ということについても
グループ内で色々話し合った。
そもそもアートとは何か、
その捉え方についても。
やはり演劇中心の話にはなったが、
色々な人が参加でき
人が集まれる仕組みが必要という意見。
地域にあるもの(伝統芸能や名産等)
を取り入れることで
地域に愛着を持てるのでは。
そして、演劇は総合芸術なので
音楽やダンス、美術など色々な要素が
取り入れやすいのでは、など。
今まで馴染みのなかった人も
気軽に参加できたらいい。
色々な違いをもった人が
関わりをもてる場になればと思う。
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マネジメントの手法についての話。
また、参考資料として
『シビックプライド』から
地域の人が誇りを持てることが
大切という話があった。
自分たちの住む地域に
自負や愛着はあるだろうか。
それは何なのか。
地域で何かおこしていく時には
それを共通理解していることが
大切な土台となる。
目的がはっきりせず
共通理解できていないと、
目先のことにとらわれて
継続していけないのだろう。
盛り上げることや
活性化に目が向きがちだが、
その地域が
本当に必要としているものは何か
十分理解した上でなけれはいけない。
他所でうまくいっていることを
うわべだけ真似ても
うまくいくとは限らない
ということなのだろう。
そういう意味で
専門的な知識は必要。
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個人的には
そんな専門的なことには
及ばないことばかりだけど、
地域のことについては
分かることはあるはず。
まだまだ
地域という範囲においても
目を向けられているとは言い難い。
しかし、自分や家族や
ごく身近なところにおいて
必要としているものはある。
そこにある自分の切実さは
誰かも同じように
抱えているものかもしれない。
そして個人的なことが
地域が求めるものと
繋がっていけたら もっといい。
皆同じように一律で
苦もなくいられるなら
それはそれで問題はない。
けれど
それぞれに違いがあって、そのために
生きにくさ 過ごしにくさを
感じているとしたら。
違いを抱えるどんな人も
その人らしく生きがいをもって
過ごしていける場所は
きっと誰もが求めているもの。
そんな違いを
認めてくれるような居場所として
芸術が出来ることはあると思う。
その手がかりは
毎日の中に、生活の場に、
自分の住む地域の中にあるはず。
それを見つけるために
この講座を受けているのかも。
今更だけど、
その意味を考えさせられた。