月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

9/8~9 カブフェス2018 観劇メモ

2018-09-12 15:58:19 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等



9/8~9 カブフェス2018 観劇メモ

9/8(土) ===============
昼からアートマネジメントの
講座があったので1時間だけ(^^;

■ユニット四谷怪談「四谷怪談」

普段観る機会の少ない劇団を観ようとすると
逆にマエカブメンバーさんが出てる演目を
観ることが少なかったので(笑)今回は一番目に。
お馴染みの怪談。お岩の怨念にぞっとしたり
伊右衛門の破滅にすっきりしたり(笑)。
ただれた顔や飛び散る血が
赤い花びらのようになっていて、
不思議と綺麗だなぁと思った。


■札幌ハムプロ「そっちは苦い川だから」

昨年カブフェスで観た
「 Dr.サタン、まちがってサンタをつくる 」
が好きで、ボロ泣きした記憶があり(笑)。
ぜひ、ハムプロは観ようと思っていた。
こちらは一人芝居。アストロラーベ(笑)!
冴えないレジ打ち女子の妄想力、恐るべし!
でもこんな現実をやり過ごすには必要な力かも。
苦いとなぜ渡れない?あっち側とこっち側、
自分の現実にもそんな境を感じる、
境遇は違うけど、共感することが多かった。


9/9(日)================
朝から三女と終日。できる限り回る!
途中で三女と別行動。

■ハムプロ東京支部「ボツ!東京クラゲ男」

二人芝居。漫画家志望の上京女子。
下宿には謎の押し入れ、開かずの半分。
そこから出てきた謎の『東京クラゲ男』
彼のイヤーマフ、頭のかぶり物。
引きこもり人間が一人の世界を守ったまま
外界と距離を取りつつ外に出られる…的な。
わかる~~!私におけるマスクだ(笑)。
Eテレで見た モバイル・シェルター思い出した。
(発達障害の子の為のフード付きの服)
誰が見てもダメ人間、でも無意味じゃない。
心に響く。自分だって同じ。
ひとりで崖っぷちな時、これ思い出そう。
今年も台本ゲット♪苦い川とクラゲ男!

■Unit out「金魚鉢」

以前、Unit out『季、寄せ来 -き、よせく-』
観て、良かったので。
ちょっと広めの部屋。すでに観客で
埋まっていたので端の奥から観た。
ちょっとした表情など近くで見たかったなぁ。
でも漂う雰囲気は好きで。静かな中にも
言葉の奥にある何かを想像させるようなところが。


■半熟姉妹
「花の色はうつりにけりないたずらに
~オトメの決意は不退転~」

女四人の朗読劇。浴衣姿が華やか。
岐路に立たされた熟女アイドル?(笑)
進むか否か、どんなカタチか、
切実な現実を前に 交差するそれぞれの思い。
テンポは軽く楽しく観ながらも、
ふと現実を考えさせられた。


■平塚直隆( オイスターズ )
「平塚直隆の戯曲講座の成果」
「ひも」
ヒモ男の面接に集まった三人三様が面白い。

「なにもかけてない」
意味不明な言葉、二人は通じてるけど
一人は、なんじゃそりゃ?!どっちが変なの?

二つの不条理劇。自分の“ 普通 ”が
ひっくり返る、けど面白い。


■演劇ユニットcoicoi「きみにときめく」

あ、この作品、違うキャストで
観たことあった。観始めて気が付いた。
見た目の印象なんてあてにならない。
一見真っ当な人のように見えて、その奥に
異常な一面も潜んでいる。でも何が異常?
怖さもあったけど、人間の毒を
目の当たりにするのは嫌じゃない。
少なくとも、きれい事よりずっといい。


■世界劇団(B)「音の世界」

岸田國士の戯曲。
観客を真ん中に、舞台となるのは
部屋の端と端。そして縁側。
電話で繋がる三つの場所。
電話の会話で話が進む。
不穏な空気、欺く言葉の裏にあるもの
真意はどこに?観客の自分も全ては見えず
手探りのような緊張感があった。


■土田英生( MONO )
「土田英生の演劇クリニック[トーク企画]」
※時間の都合で半分まで

役者さん数人がやってみる。
何も考えずに立つ。リラックス。
どうしても作ってしまうのだと。
力を抜く呼吸の仕方。なるほど。


■演劇ユニットそめごころ「ききがたり」

観客の思い出から、即興劇。
机一面に広げられた大きな紙に
夏の思い出を書き出して。
それに質問され、場面を整理してくれる。
本人役を指名すると、三人で即興。
いや…靴だけの透明人間(笑)もいた。
それも指名できたのだ!
思い出のチョイスがナイス。その中の
どんな場面が演劇として表現できるのか、
そのチョイスも、なるほど!そして演じる
動きと一瞬の表情も、生き生きしていた。


■西藤将人「10万年トランク」

カブフェス等で観たことあった西藤さん。
一人芝居。とにかく圧の熱さが半端ない!
トランクから、二つのお話。
チンピラの物語と、眠れない軍隊の男の物語。
どちらも最後は救われない悲しさ。だけど
そこに人が生きていて、もがき、ほとばしる
強い思いが飛んでくるようだった。刺さる。
息を飲む感覚を共にする。
一人一人が知らぬ間に
引きずり込まれ、ひとつの塊になったみたい。


■TRY-ANGLE「CON-TRIBE2018」

とにかく肩の力を抜いて楽しめる。
ボクシングのラウンドガールよろしく
タイトルのカードが見せられて始まる、
いくつかのショートコント。
博士、焼き肉、ごあいさつ(だったか?)
寿司屋風は、書かれたネタを言ったら
それをやってくれる。
こうなりそう、という期待通りだったり
期待を裏切る面白展開だったり。

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色々なタイプの演劇が集まるフェス。
自分がどんなタイプが好きなのか
観て分かることもある。
演劇はどうも…と躊躇する人も
好きなタイプが見つかるかも。
それに、まだ観てないだけで、
もっと色々な演劇が世の中にはあるはず。
そういうものに出会いたいなと思った。
県外への観劇は、家の都合や予算で(笑)
なかなかなので、こんなフェスはありがたい。

途中から別行動だった三女は、
一人で楽しんでいたらしい。
シールラリーでポイントを探す
他の子と意気投合したり(笑)。
好きに別の演目を観ていたり。
庭の大木の枝振りが凄いと
見つけて私を案内してくれたり。
飲食コーナーで美味しいものを食べたり。
色々な楽しみがあって良かった。
コメント
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