月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

12/6 「星の王子さま 朗読とパフォーマンス」 生涯学習センターにて

2020-12-08 23:25:58 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等


12/6 丸亀市生涯学習センター
屋上天体観測室にて
「星の王子さま
朗読とパフォーマンス」

天体観測室、
あるのは知っていたけど
入ったのは初めて。
そこでの朗読とパフォーマンス…
どういうものになるのかな?
ちょっと想像がつかなかった(笑)。
今回は都合がついたので
三女と一緒に
行ってみることにした。

何しろ、ここ何年かのうちに
この生涯学習センターは閉館し、
前に取り壊された市民会館が
センター跡地に新しく
建てられるのだ。
なので、この機会にと思っていた。

定員8名、予約時は残り2席!
ぎりぎりセーフ。良かった〜。
……………

5階から上へ続く階段を
上ったところに
❲ 天体観測室 ❳のプレート。
更に階段を上ると、目の前に
ドームの天井と、
その真ん中には天体望遠鏡。
大きいけれど、
ちょっと年代を感じる。
確かに下のスペースは
ちょっと手狭。
望遠鏡をくるりと囲むように
椅子が置かれそこに観客が座る。

見上げるとドームの開口部には
金属のハンドルがあり、
それを動かす鎖が
長く垂れ下がっていた。

その高さまで行くために、
木のはしごのようなものが
立て掛けられている。
どれも年月を経た雰囲気を
醸し出していた。
ちょっと違う世界に
迷いこんだような感覚。

フルートを吹いてくれる人、
横にはキーボード。
そして朗読する人が2人。
素朴な感じの照明が何となく
個人的にはキャンプな雰囲気(笑)。

フルートの音色、
The Roseの曲なんて…
始まりから、うるっとなりそう。

そして「星の王子さま」。
以前、リトルウィング版を
観たことがあり。
今回は朗読。
自分で想像をめぐらせなら
聴いていた。
間にはパフォーマンスも入った。
距離が近い…ということもあり
細やかな手の動きや気配を
より感じられた。

そして
途中でドームの窓が開かれた。
ガラガラという音と共に少しずつ。
星は見えなかったけれど
空と繋がったように感じた。
外の空気が入り込み、
貼られた紙がわずかに
揺れているのが見えた。

目の前の望遠鏡に貼られた
いくつかの紙。
ヒツジの絵が描かれた紙。
それが薄暗い中ふっと揺れて
ドキッとした。

……………

今回、心に刺さったのは
大事なことで忙しい、
自分は有能な人間だと言う人。

大事なことって何だろう。
それは、王子さまの
大事なこととは違っている。

バラにあるトゲの話など
多くの大人や社会一般から見れば
特に大事じゃないことかもしれない。
けれど、王子さまにとって
かけがえのない、“そのバラ”の、
そのトゲは
大事な意味を持っている。
それは何となく分かる。

でも個人の大事は
多数のそれと比べた時に
簡単に弾かれてしまう、
そんな怖さを感じた。

このコロナ禍、
いわゆる“ 大事なこと ”の為に
多くのものが切り捨てられている。
確かに仕方がない部分はある。
けれど自粛警察のように、
偏った見方に疑いを持たない
傾向は怖い。

多様性を大事に…と言われつつも
有事にあっては
優先順位から外される。
そんな危うさは
すぐ隣にあったのだと
今回のことで思い知らされた。

そんな中、
大事なことのくだりを聞くと
すごく心に刺さるものがあった。

有能無能でふるいにかけられ
下に落とされ見向きもされない。
それは明日の自分かもしれない。
そんな怖さ。

だけどこんな時だからこそ
その異常さを感じる人は
多いかもしれない。

両方の気持ちが交差して
心が揺さぶられた。


たぶん、その時その時によって
感じることは変わるのだろう。


今この時にまた、この物語に
触れることができて良かった。
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