久しぶりに新宿の桂花さん(桂花ふあんてん)で太肉麺(ターローメン)を食べました。
美味い。今写真を見ても美味そう。
美味いと思うのですが、何か、こう、昔の様な感動がありません。
結構、古い常連さんは同じような事を思っているようです。
スープも良い味出していますし、キャベツも美味しいです。
麺は、最近の流れなのか、以前のようにガシッっとした感じはありませんでした。
多分「固め」って言えばやってくれると思いますが。
私が桂花を知ったのは今から30余年前。
友人に「新宿に美味いらーめんがある」と誘われて、
まだ桂花ふあんてんが無かった新宿の末広店。
決して広いとは言えない店内で、立ったまま順番を待って、
やっと初めて桂花ラーメンと対面しました。
貧乏学生には太肉麺はぜいたく品でした。
この頃、新宿でアルバイトをしていまして(この話はいずれゆっくりと)
それからちょくちょく、食べに来るようになりました。
週末の夜には例の友人のクルマ(ボロいコロナでした)を飛ばして、閉店ぎりぎりに店に飛び込んで、ラーメンだけを食べて帰った事も数度ではありませんでした。
そんな思い出のある桂花がいつ頃からか、列が出来る事が無くなりました。
最初は「空いててラッキー!」とか「偶然かな」とか思っていましたが、
そのうち、店が混む事自体が無くなりました。
ラーメン好きの嫁も、いつからか「食べたくない」と言いだし、
近所の柏店も閉鎖され、そして昨年、民事再生となりました。
びっくりしたのと同時に、やっぱりという気持ちもありました。
確かに近年は、手の掛かった美味しいらーめん店が沢山あります。
ですが当時、東京で珍しかった豚骨スープとマー油等を、東京に持ち込んで豚骨ラーメンの一大ブームを起こしたのは桂花と言えるでしょう。
その味をかたくなに守る事で、当時、最先端の味が、今はレトロな懐かしい味に感じるのかもしれません。
今日の私の評価 ★★★★★。
私はだれが何と言おうと桂花ファンです。
いろいろありますが、やはり桂花の功績と輝いていた青春の思い出に満点をつけます。
当時の新宿にはこんな機関車が沢山居ました。
高二区のEF15です。
スノウプラウと汽笛カバーがごついEF15をより一層、ごつくみせてます。
逆に側窓がHゴム支持で近代的になっていて、それがアンバランスで良い味出しています。
懐かしいですね。
あのころに帰りた~い!