「学費の高騰」懸念 学生6割が反対 京都市立看護短大廃止計画
京都市が市立看護短期大を廃止し、佛教大が新設する看護学科に教員や学生を移す計画について、同短大の学生でつくる「看護短大の存続を求める学生の会」が15日、学生アンケートで回答者の6割が廃止に反対したとの結果を発表した。
調査は5月7日-12日に聞き取りし、学生の約7割に当たる112人が答えた。
「廃止」ついては、58・9%が反対し、「私立化すると学費が高くなり、看護師への進路が閉ざされる」とする声が目立ち、「学生に説明がない」などの意見もあった。賛成は0・8%だった。
一方、同短大の志望動機は複数回答で80・3%が「学費の安さ」をあげ、学生が短大に求めているのは、私立の4分の1という学費であることを裏付けた。
また、今後の短大の在り方については「市立4年制」65・1%、「市立3年制」34・8%で、「私立3年制」「私立4年制」を望んだ学生はいなかった。
学生の会の松本ひろか会長(19)は「学費の値上げを伴う私立化はもってのほか。学生や医療関係者、市民を交え、議論し直してほしい」としている。 (Kyoto Shimbun 2009年5月16日(土))
これにはびっくりしました。医療現場は看護師不足に困り果て、国費を使ってでも、外国から看護師を招こうとしている時です。にもかかわらず、京都市は市立看護短大を廃止して、私立に移すと計画しているとか。 その結果、学生の学費は上がり、せっかく看護の道をと志している若い人がこの道を断念せざるを得ないということも考えられます。 現場は看護師養成を求めており、国は看護師増加のために看護師の待遇改善向上に取り組んでいる、むしろ市立短大の定員増加を図るべき時に、どうしてこんな逆行するような話が出てくるのか、京都市はいったい何を考えているのか・・もし収支改善のためだとしても、この計画は理解できません。