【党首討論詳報】(2)麻生首相「友愛という精神…異論ありません」 (1/5ページ) (一部抜粋)
■ 政権運営の理念
鳩山氏「私は一番大事なことは、時の首相がこの国をどのようにしたいか。すなわちビジョン、理念というものがまずあって、理念に基づいてどういう具体的な政策を作り上げていくか。これが極めて大事であるのに、どうも今までの自民党総裁・総理になられるときに、総裁・総理になることが目的であって、なって何をやるかなかなか決まっておられない。だからこそ結果として官僚任せの政治になってしまっているのでないか。私はそのことが一番心配でございます」
■ 友愛社会
鳩山氏「私は、つい先日ありました代表選挙の時に、(やじに対して)静かにしてください、私が申し上げたのは、友愛社会というものを建設したいと申し上げました。このことに関していろいろな批判の声も聞こえてきます。でも、私どもは非常に、これはある意味で古いけれど新しいテーマだ、そのように思っているわけでございます。今この国に欠けているのは社会における絆(きずな)がズタズタに切れてしまっている。一人一人の皆さん方に居場所がない。これは大変深刻な事態だと思います。私は『愛』という言葉を用いましたが、絆のある居場所を一人ひとりが見いだして、みんなが役に立っているなあ、みんなが幸せを感じられる社会を作りたい。一言でいえば、人の幸せを自分の幸せと思えるような、そんな世の中にしたい。そのように思っておりますが、少なくとも今の日本の政治はまるでそうなっていない。相手の幸せをねたんでみたり、人の不幸を喜んでみたり、こういう世の中が結果として政治も悪くするし、社会も悪くしているんじゃないか。なぜそのような現実が起きてしまったか。首相におうかがい申し上げたい」
麻生首相「あの、友愛という精神は昭和30年、確か鳩山一郎内閣総理大臣の時、使われた言葉だと思います。(自分は)中学3年生ぐらいでしたけど、記憶が残っている言葉でしたので、その言葉を大事に使われる、私は人に対する情愛というものを抱えておられるということに関しましては、私どもとしてはまったく異論はありません」
■ 政権交代
麻生首相「ただ問題は、今この種の理念、抽象論というのでなく、現実問題、われわれは100年に1度といわれるような経済危機というのに直面しているのは事実。それに伴いまして、多くの雇用の問題が発生していたり、また住宅の問題が起きてみたり、また新たに朝鮮半島の脅威などなど、数え上げれば切りがないような現実論を抱えておりますので、それにどのように対応していくかというのは、われわれ、時の政権におきましては最も重要な案件だと思っております。 (MSN産経)
「友愛社会」 ”鳩山牧師”の説教みたいですね。理念は大事だと思うけれども、こういう国の内外、緊急事態の時に、理念は「友愛」とだけ語られても。
「総裁・総理になることが目的であって、なって何をやるかなかなか決まっておられない」 鳩山氏のこの言葉は、そのまま民主党の姿。 彼は、(政権をとったら)「そこから新しい日本が生まれる」と言うものの、それはどのようなものかについては語らない。 民主党を支持している人は、具体論なしのこんな話だけで納得するのだろうか・
安全保障について突っ込んでみたらどうだったろうか、とふと思ったのですが、たぶん鳩山氏に聞いても無駄。政権とったらじっくり考えるとか言いそうです。 ”鳩山代表、小沢氏のお金をバックに「友愛」を語る”という印象でした。