
いい天気が続きます。
工場の三階で事務を手伝う妹が
今日は歯医者行ってきなくちゃ。早退するよ。
どれだけ痛くされんのかな・・などと呟いている。
私:キミ、昨日は床屋で早退したよな。
妹:美容院! *確かにコケシみたいな頭になってる。
私:これ下に持ってって。ついでにコーヒー買ってきて
妹:なに?!ホット?
私:うん *妹が戻ってくる。
妹:セミが鳴いてたわ。季節間違えたのかね?
私:キミ、歯医者より耳医者行った方がいいよ。
妹:本当だよ!下行ってみなよ!
私:サンダーの音だよ、これ。 *サンダーは金属を削る道具。
妹:違うよ!セミだよ!と言い張る。 *仕方なく一階に降りてみる。
工場の前は公園で、夏にはセミがうるさい。
耳を澄ますがサンダーの音が工場の中から響くのみ。
散歩に出ていた父が戻ってくる。
私:奴がセミが鳴いてるっていうんだよ。
父:セミじゃないだろ。サンダーだ。
三階に戻り、聞えなかったと言う。
妹はまた一階に降りる。戻ってくる。
妹:もう鳴き止んでたわ。さっきは鳴いてた。
ほらぁと何やら検索し、ツイッターなどでセミが鳴いたと
呟いている人も何人かいるようだ。
十月末生まれのセミもいるんだ・・な。