午後娘夫婦来る

下の子と三人で、上が数えの七つ、下が三つだからともに七五三である。

先日、神社から案内が届いていた。はがきを渡して、パパの都合の良いとき、駄目なら私が連れてゆく予定をしていた。

突然、今、途中まで来たからと電話。まだ迷っているから、行くように勧める。

知り合いの神社だから、宮司も禰宜も付き合いがあって、私が前へ出ると内宮で特別のご祈祷となる。

それより、皆さんと同じく56組で同時にお払いをする方が気楽らしいので、三歳のときは私たち夫婦も一緒に出かけた。

写真は返ってから、今、私の会の役員のプロに撮って貰った。孫が二人になり、騒然としてくると、簡素化を選ぶようになった。

戦後、私たちは神社のまつりごとは数え年でと承知しながら、満年齢でする人も増えて、どっちが本当なのか迷うようになった

そんなだから、娘夫婦が迷うのは当然かも知れない。

帰途、着替えに寄って、普段着に着替えて帰っていったが、孫二人は帰らないと泣くのが分かるから、車の中に缶詰だ。

車内から、バイバイと帰っていった。上はこの頃泣かなくなった代わりに、寡黙になる。

諦めて帰ってゆくようになった。今度は下の子が同じことを繰り返し、ここへ来ると上機嫌、帰りは泣き別れである。

早く眠ってくれた孫娘と私も意外と早く眠る

そのせいか、五時前に目覚めた。朝の行事を済ませて、早い朝食。二階の空のベットへ横になったら熟睡してしまった。

私には滅多にないこと。昼寝をすると頭痛のするタイプで、一度起きたら途中寝はしないのが常である。

目覚めたのが10時半、時計を疑った。8時からクリーン作戦である。孫娘はいまだ熟睡中。家内が掃除に出たという。

東隣は半年前に主人が亡くなった。西隣はご老人夫妻で90才を越えているから、出ないようにしてもらっている。

はす向えの奥さんと3人だったという。どんどん家が建ち、真向いは4件のアパートその奥に8件のアパートができたが、彼らは住民登録をしない。

と言うより町内会に参加しない、ヤドカリ族である。と私がつけた名だが、住んでいる地に縁を持ちたがらない種族である。

男が一人もいないクリーン作戦となったようだ。例年は私が主、家内も一緒に二人とも出た。

まもなく雨が降り出したから、良いタイミングではあった。

孫に朝ごはんを用意して11時になった。同時に私に昼ご飯にというので、一緒した。

彼女の好物の納豆。昨日、つとに入った一見本物の納豆を買っていたから、私も期待した。

つとを広げてがっかり。内側に透明のビニールである。わらの菌ではなくて、一般と同じ作り方である。

色が黄色で、ぬめぬめと納豆菌でできた現代納豆である。本物が恋しい。

周囲に白い粉が吹き、かき回さないと糸が出てこない。コリコリした納豆というと、家内は多少分かるが、子供、孫たちには分からない。

ぬるぬるべとべとの納豆が圧倒的に多いのである。そこへ輸入大豆とくれば、大好物の其れも食べたくないのである。

せめて葱やからしで誤魔化して食べる。私が気難しいのか。付いているたれは使わない。

醤油の旨味と納豆の香りがマッチして本物の味が出る。関西の人の納豆嫌いは、このeインチキ納豆で嫌いになるのではないだろうか。

今朝8時から市のクリーン作戦。

春と秋の2回市民総出で、自宅付近の清掃をする日である。

２時間足らずだが、向側の公園は先日、公園課が掃除をしていったから、この町内はすることがない。

道端の雑草を取り、側溝を掃除する程度。
草が伸びる春は電動草刈機で、お隣のご老人が事前に刈り込んでいる。

90才近くなってしなくなったが、何十年続いた善行だ。

滅多に顔を合わせない人も出てくるから、久しぶりの話題で話しながら作業をする社交場となる。

昨日は、午後、孫娘は和菓子が食べたいという。

自分の家では、ケーキか今様のチップ類を食べているが、こちらへくると、こちらの食べ物に順応する。

京都の老舗で修行した本物の和菓子舗と親しいから、孫たちもご夫妻ともに顔見知りだ。行くと、必ず、好物の最中を頂くので
彼女は好きな店、好きな食べ物なのだ。

頂いた最中を車中で、帰るとお供えが待ちきれず、和菓子を一つ。

それ以外は出かけるには好天だが、どこへも行きたくないという。庭でレンガを組み
私が先日買っていた材木を見つけてお家を造ると言い出す。

机の前で設計図を書き、庭へ出る。一定の長さに木材をのこぎりで切る。

レンガのお家はどうやら、三匹の子豚の童話が参考らしい。

夜は漢字の勉強をしたいと言う。にわかごしらえで、当用漢字の小学生向けの漢字をプリントしてやる。