Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

面の皮10cm

2016-06-28 01:00:00 | 雪3年4部(女狐と熊〜互いの問題点)
「よぉ!」







突然現れた柳瀬健太を前にして、雪、柳、佐藤の三者は目を丸くした。

健太はいつもの調子で彼らに話し掛け始める。

「おお〜皆勉学に勤しんでるな〜?卒験に期末に〜

「うーわ!信じらんねぇ!」



しかし当然の如く健太は煙たがられた。

柳はガクガクと震えながら大きなバッテンマークを手で作り、全力で健太を拒否る。

「面の皮10cmくらいあるんじゃねーか?!まさかの笑顔で登場とか‥!

赤山ちゃんに謝ったんかいな!」
「ったくコイツ‥



健太は柳に向かって舌打ちをした後、堂々とした態度でこう口にした。

「だから謝りに来たんじゃねーか!」



「おい、赤山よ!」「?」



見上げる雪に向かって、健太は素早い動きで身を寄せる。

「糸井からすげー情報を入手したんだが‥。そんな過去問よりも遥かに良いモンだ。

その過去問、全部見て勉強する時間なんてあんのか?時は金なり、情報は蜜なりだぞ?」


 

「それ、教えてやっから仲直りしようぜ?お互い誤解も積もってるようだしな!」

「おーっとそれ以上近付くべからず!」



柳はそう言って雪に近付く健太を遠ざけようとするが、健太は怯まない。

あくまで”糸井から手に入れた情報”を使って、雪と和解するつもりらしい。

「赤山と糸井の仲も、俺が取り持ってやれば最高だろ?な?」



甘い言葉で雪を誘う健太。

しかし雪は表情を変えぬまま、さらりと現実を言ってのける。

「私、卒業試験来年ですけど」



そうであった。まだ赤山雪は三年生だった‥。

その事実を忘れていた健太だったが、今度は四年生である柳と佐藤の方を向いて口を開く。

「お前らは知りたいだろ?!な?!」



「教えてやるから、ノートPCの値段ちょっと負けて‥」



どさくさに紛れて値切ろうとする健太。

だが柳も佐藤もそんな話に惑わされる程馬鹿じゃない。

「帰って下さい。ほれ」「あっち行け」



そう言ってぐいぐいと自分を押し出す二人に、健太は大きな声で怒鳴り始めた。

「お前らなぁ、後悔すんぞ?!俺はお前らとは違って、

欲しいって人間にはタダで情報やってるからな?!ったくこれだから小狡いヤツらは!救いようがないぜ!」


「はいはい〜それこっちのセリフ〜」



ドスドス!



大きな足音を立てながら、健太は怒って去って行った。

その巨体が遠ざかって行くのを、三者は呆れた顔で見つめている。



ふいに柳が佐藤に向かって口を開いた。

「つーか糸井発のすごい情報ってなんだろな?

佐藤、ぶっちゃけお前ちょっと気になんない?」




柳からのその問いに、佐藤は即答する。

「要らないよ」



「え、マジ?」「気にならないと言ったら嘘になるけど、

あの人から教えてもらおうとは思わない。どんな問題が出ようが、勉強さえしてたら大丈夫だ。

それに試験まであと何日も無いってのに、そんな情報持っててもね




「努力は裏切らない」



それは佐藤広隆、その男の美学だった。

甘言に惑わされず自身が積み上げたものだけを信じる、その信念は美しい。

「くぅーっ!ちょっと頑固オヤジっぽいけど、なんてカッコイイのーっ!ドキドキ!



すっかり柳も彼の虜である。

そして三者はテキストを広げながら、再び勉強に勤しんだのであった‥。


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<面の皮10cm>でした。

健太‥全然謝ってねーだじゃん!

本当せこい男ですよ‥それに引き換え佐藤先輩のカッコいいこと!柳も惚れるわ!

しかし健太、顔がデカイ‥


先輩との差が顕著ですな‥


次回は<引っ掛かり>です。


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