平井和美の嫌がらせは依然として続いていた。

雪は授業の変更時間について、友人に電話で確認していた。
授業は1時に変更になったらしい。雪は礼を言って電話を切ると、先ほど和美から送られてきたメールを再度開いた。
明日の授業3時に変更になりました 学科代表 平井和美

雪は怒り心頭である。
もっとましな嘘つけよ! こんなんで引っかかるかっつーの!!

翌日1時 授業開始前
「あら、時間通りに来れたのね。間違えて送っちゃったから心配してたのよ」

わざとらしくしらばっくれる和美に、
雪は青筋を立てながら「今度からは気をつけてね。もうすぐ試験だし」とチクチク言った。

和美はフイッっと雪から顔を逸し、
「謝ってるのにしつこいわね。分かりました、気をつければいいんでしょ」と悪びれない。

て、てめぇ‥

ざまーみろこの女狐!

雪は和美の思惑を見事跳ね除けたことに満足感を覚え、その背中にF◯CKを送った。

ふと視線を感じる。

!!!*゜゜Д゜゜))ノ
ここで赤山雪、必殺技を繰り出した。
秘技、瞬間移動!!

「あ、雪ちゃん!」

必殺技は彼の呼び止める声で実行出来ず、尚も自分を呼ぶので雪は窓の方へ近寄った。

「この前も来てなかったみたいだし、自主ゼミなんで辞めちゃったの?」

雪は愛想笑いを浮かべながら、
女一人だからちょっと気まずくて‥と頭を掻いた。

しかし本心はこうだった‥。
てめぇのせいだろ!そんぐらいわかれよ!
そんなことのために人を呼び止めるんじゃねーーーー!!!

青田先輩は尚も続ける。
「そうか、残念だな。何か分からないこととかあったら、いつでも言ってな」

雪はアハハハ、と笑いながら思った。
笑うしかないわ‥。そんなこと言って私が落ちるとでも思ってんの?
「あはは、本当に優しいんですね~」

それじゃ失礼します、と雪はお辞儀をして彼と別れた。
顔には先程の愛想笑がまだ残っている。

しかし考えてみたらおかしな状況だ。
青田先輩から直接嫌がらせを受けたわけでもない。
やっぱり自分の気のせいなのかもしれない。
これ以上気にしないで笑って過ごせるなら、
それに越したことはない‥
「嬉しそうね」

「自分のものにしようと必死ね。さぞご満悦で?」

和美はそう言うと、苛立ちながら踵を返した。

振り返ってみると、もう窓辺に先輩はいない。

雪は一人取り残されて、乾いた笑いを立てた。
どうなっとんじゃごりゃぁぁぁ!!!

雪は家で暴れまくった。果ては「お母さんお祓い行きたい」と神頼みまでする始末だった。
あの男!わざと話しかけたんだ!私を陥れるために!
この前嘲笑ってたのを知ってて、親切なフリして仕返ししてるんだ!
だからわざと和美の前で‥!

雪の脳裏には狐野郎の彼が偉そうにふんぞり返っていた。
「俺がなにか?」(イメージ)

自分がおかしいのか、彼がおかしいのか。
雪は様子を見ようと決めた。

赤山家はその夜、遅くまで騒がしかった‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<雪>災難の始まりはこれで終わりです。
和美やっかいだな~。
しかし今回私が気になったのはこちら↓

分かりました気をつければいいんでしょ、
と和美が言っている場面ですが、
窓の外であの人絶対これ聞いてますよね‥。
雪じゃないけど
!!!*゜゜Д゜゜))ノ
でした。
それも含め、次回は
<淳>手のひらの上の災難
です。

雪は授業の変更時間について、友人に電話で確認していた。
授業は1時に変更になったらしい。雪は礼を言って電話を切ると、先ほど和美から送られてきたメールを再度開いた。
明日の授業3時に変更になりました 学科代表 平井和美

雪は怒り心頭である。
もっとましな嘘つけよ! こんなんで引っかかるかっつーの!!

翌日1時 授業開始前
「あら、時間通りに来れたのね。間違えて送っちゃったから心配してたのよ」

わざとらしくしらばっくれる和美に、
雪は青筋を立てながら「今度からは気をつけてね。もうすぐ試験だし」とチクチク言った。

和美はフイッっと雪から顔を逸し、
「謝ってるのにしつこいわね。分かりました、気をつければいいんでしょ」と悪びれない。

て、てめぇ‥

ざまーみろこの女狐!

雪は和美の思惑を見事跳ね除けたことに満足感を覚え、その背中にF◯CKを送った。

ふと視線を感じる。

!!!*゜゜Д゜゜))ノ
ここで赤山雪、必殺技を繰り出した。
秘技、瞬間移動!!

「あ、雪ちゃん!」

必殺技は彼の呼び止める声で実行出来ず、尚も自分を呼ぶので雪は窓の方へ近寄った。

「この前も来てなかったみたいだし、自主ゼミなんで辞めちゃったの?」

雪は愛想笑いを浮かべながら、
女一人だからちょっと気まずくて‥と頭を掻いた。

しかし本心はこうだった‥。
てめぇのせいだろ!そんぐらいわかれよ!
そんなことのために人を呼び止めるんじゃねーーーー!!!

青田先輩は尚も続ける。
「そうか、残念だな。何か分からないこととかあったら、いつでも言ってな」

雪はアハハハ、と笑いながら思った。
笑うしかないわ‥。そんなこと言って私が落ちるとでも思ってんの?
「あはは、本当に優しいんですね~」

それじゃ失礼します、と雪はお辞儀をして彼と別れた。
顔には先程の愛想笑がまだ残っている。

しかし考えてみたらおかしな状況だ。
青田先輩から直接嫌がらせを受けたわけでもない。
やっぱり自分の気のせいなのかもしれない。
これ以上気にしないで笑って過ごせるなら、
それに越したことはない‥
「嬉しそうね」

「自分のものにしようと必死ね。さぞご満悦で?」

和美はそう言うと、苛立ちながら踵を返した。

振り返ってみると、もう窓辺に先輩はいない。

雪は一人取り残されて、乾いた笑いを立てた。
どうなっとんじゃごりゃぁぁぁ!!!

雪は家で暴れまくった。果ては「お母さんお祓い行きたい」と神頼みまでする始末だった。
あの男!わざと話しかけたんだ!私を陥れるために!
この前嘲笑ってたのを知ってて、親切なフリして仕返ししてるんだ!
だからわざと和美の前で‥!

雪の脳裏には狐野郎の彼が偉そうにふんぞり返っていた。
「俺がなにか?」(イメージ)

自分がおかしいのか、彼がおかしいのか。
雪は様子を見ようと決めた。

赤山家はその夜、遅くまで騒がしかった‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<雪>災難の始まりはこれで終わりです。
和美やっかいだな~。
しかし今回私が気になったのはこちら↓

分かりました気をつければいいんでしょ、
と和美が言っている場面ですが、
窓の外であの人絶対これ聞いてますよね‥。
雪じゃないけど
!!!*゜゜Д゜゜))ノ
でした。
それも含め、次回は
<淳>手のひらの上の災難
です。
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