Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
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自主ゼミ開講<淳の場合>(1)

2013-05-30 01:00:00 | 雪2年(復学~球技大会前まで)
淳と同学年の佐藤広隆が、英会話の自主ゼミをやるというので柳から頼まれて参加した。

留学経験もある淳には特にゼミに参加する必要もないのだが、他でもない柳の頼みなので断れなかったのだ。



気がついたら、ゼミは騒がしくなっていた。

「淳、参加してくれてサンキューな!」



柳が横でヘラヘラと笑う。

そろそろ勉強も頑張らなくちゃな~と口だけは達者な横山翔とその友人、

何も言わないあの‥赤山後輩。

そして比較的好成績を保っている佐藤。

しかし佐藤は、入学してからずっと淳に対して、喧嘩腰か不快感を表すかのどちらかだった。



危害を加えてくるわけではないが、気持ちのよいものではない。

自然と溜息も出る。






教室では横山が空気も読めず騒ぎ立てている。

電話をしてきた拍子に、事務室の助手たちがロッカー整理をしていたのでそのことを横山に伝えた。

彼は一目散に教室を後にすると、ノイズはいくらかマシになった。



柳と談笑していると、目の端にあの後輩が映った。






彼女は不機嫌だった。






睨んでいたかと思えば、




意見も出さずにヘラヘラとするだけで、



乾いた愛想笑いばかりを浮かべた。


嫌なタイプだ。関わりたくはない。







退屈な時間。



しかし何かと引っかかった。











突き刺さる視線が、ピリピリと障る。


淳は彼女を見ないようにした。





柳の質問に答え、



彼から賛辞を受ける。





佐藤は思い通りに行かない現状に苛ついて、

やる気もなく寝る奴も居る。







退屈が蔓延する。

どこへ行ったって

何をしてたって

つまらなくって仕方がないのに

上手く繕った自分の姿を

人々は簡単に信用して

人間関係は思い通りに進む

これまでだってそうして来た

これからだって‥








「ぷっ」















開け放した耳から聞こえてきた、




小さなノイズ。




あちらの方から、


















退屈を引き裂く、小さな嘲笑。







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自主ゼミ開講<淳の場合>(2)へ続きます。






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