( 「なな草」 福岡・西中洲 )
■2014/8/27(水)-②
夏期休暇の福岡では、忙しくてお会いできなかったK先輩に連絡をとり、なんと西中洲の川面に映っている店に連れて行ってあげるということになった。
「そんな高級そうなとこでなくていいんですけど」と言えば「いいの 私も一度行ってみたかったから」とのことで、お言葉に甘えることに
京都でいえば河原町にある川床の店みたいなものかな。たとえそこまではいかなくても 道頓堀川添いのお好み焼き屋や小料理屋とは別格で落ち着いた雰囲気が漂う西中洲の川沿い。
西中洲は、一般に言われているキャバやスナック歓楽街のある中洲とは違い、しっぽりと落ち着いて料理人が独立して店を出したり、少し格式があって 個性的でモダンな店が多いゾーンだ。大阪でいえば堀江あるいは福島地区あたりになるだろうか。
今夜の行先は、中洲の川面に映るオレンジの明かりが見える処
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西中洲に足を踏み入れるのは、シャレた日本酒Barだった
「ネッスンドルマ」に行って以来になる。
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http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/5794e4b3e77dc423d28807b69c889f41
その「ネッスンドルマ」が入居するビルを通り過ぎ、つきあたりを左
そしてまたつきあたりを左に折れ40mばかり、店の入口に着いた。
「なな草」
予約を入れて訪れたわけでもないので、入れるかを確認
手前のサブカウンター席なら空いているということで
店に入ることにした。
左手の女将さんの仕切る部屋は満席 川の見える大テーブルは予約席とのこと
後ろを見ればあれがここの女将さんだろう ロングテーブルのカウンターは
一段下がった位置で料理をまかなっているのが見えた。
何ともオレンジ色に輝く木の空間が素敵。
私たちの席は第三のゾーンらしいが
結果的に 自分にとっては好みのカウンターでベストな場所だった。
スタートは、突き出しにビール
▼ざる豆腐
▼イカのリング煮
▼刺身盛り合わせ
▼エビの何だっけ・・・? (忘れました) 美味しかった
▼ 「花の露」本醸造
▼お茶
▼玄関口には高価な焼酎が並んでお見送り 私も好きな耶馬美人と伊佐美
▼さっきまで満席だった女将さんの仕切るメインカウンターもお客さんが引けてきたようだ
▼外に出れば虫の音が聴こえてきた 秋の「なな草」あたり
「ごちそうさまでした。」
「もういいと?(=もう食べないの?)」と途中先輩から聞かれたが、残念なことにあれだけカウンターに珍しいのから高価な焼酎が揃っているのに 日本酒が「花の露」本醸造が、一酒置いてあるだけ。それも燗酒用ですとのこと。
声にこそ出さなかったが「信じられない」「うそみたい」だった。これだけのおいしそうな料理メニューが並んでいて日本酒はこの一種のみ!? 結局それを常温で頂いたが、呑みながら食べる私にとってこれ以上料理ばかりを注文することは勿体なくてできなかった。
まさか若竹屋シリーズ「渓」「極」「坐」があるとは期待してないものの「繁桝」か「喜多屋」くらいは、普通に並んでいると思っていただけに意外なことだった。或は、これだけの焼酎の並びとのバランスをとるのであれば 「八海山」「久保田」が並んでいておかしくないのだが・・・
店として勿体ないことしてるなという感想は、日本酒党の私の偏見ともおごりとも聞こえるかもしれないが、今までここのお客さんはこの点店に何も言及してこなかったのだろうか? と気になった。
私は、気に入りの店(料理がそこそこ美味しくて 雰囲気のいい店)にはいつも「いい日本酒を置いた方がいい。それが、料理のレベルを上げ、自然といいお客が付いてくるから」と言っている。 店主にとってはどちらかと言えば耳障りなことを言う客なのだろうが、客の目線や流れる時代の目線に合わせることは商売をする上で大事だし結局お客とお店が喜ぶことになる。
「意外さとの遭遇」のようなコメントになってしまったが、本意ではない。店の雰囲気も良く料理はどれもおいしく、それだけに 惜しいということ。まさにイ抜きの心境なのだ。
今回「祖師谷大蔵」の金沢料理の店「はく」訪問の詳細報告をすることが目的の一つで無理に声掛けさせて頂いたが、貴重な時間とお金を使わせてしまい、またしても御馳走して頂いたK先輩には心より感謝、この場を借りてお礼申し上げます。
http://blog.with2.net/link.php?1601745
(寅)