夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

映像の新しい試みに挑戦!

2022-09-19 12:02:28 | Weblog

「映像による絵画のためのフリー素材」が一段落したので次の計画にかかりました。

100本を超えるEDベータテープの中にあったこれ、我ながらきれいな映像なのでなんとか生かそうというのです。

1992年晩秋、野尻湖で撮影したもので、長回しの7カットが記録されています。

構成を練るため各カットを静止画で書き出して印刷しました。

長いカットは18分、短いカットでも7分以上。ズーミングもパンニングもなしでフィックスです。

考えているのは 1280x720pixcel のフレームに2画面を並べる方法。

オリジナルは SD 640x480pixcel なのでうまく収まります。

Illustrator でこんな枠を作成しました。

アナログ映像は周囲の耳が汚いので枠を被せて隠します。

アナログテレビでは隠れる部分です。

Premiere で試してみました。

完成するとこんなイメージです。

こんなことを考えたのは SD サイズの映像を YouTube にアップすると拡大率の関係で眠い映像になるのが気に入らないからです。

特にデスクトップPC の場合、Full HD モニターでフルスクリーン表示すると悲惨です。

1280x720 サイズに2画面を並べたら少しはまともな結果になるんじゃないかと毎度の甘い考えです。

とにかくやってみましょう。

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日曜日はのんびり

2022-09-18 11:57:08 | Weblog

奥方が野菜を買いに行きたいというので飯綱山麓の直売所へ。

まだ朝早いのでシャッターが下りていましたが間もなくおばあちゃんが来て開店。

何品か新鮮な野菜を買って、ついでにあの戸隠の蕎麦畑の様子を見に足を伸ばしました。
毎年訪れる畑

普通は手前のシートを被せた何は避けて撮るところですが、ネットで先生方の絵を見るようになって考えが変わりました。

台風の余波であいにく秋の澄んだ空とはいかず、もう一箇所は戸隠山が雲に隠れて断念。

帰りは旧バードラインから信濃町へ下りましたが中社は連休中日とあって賑やかでした。

山道を下る途中で昔ビデオ撮影した場所で車を停めて FinePix S2Pro で何枚かスナップ撮影。
 確かここだったぞ

30年近く前に EDC-50 で撮った場所はすぐに思い出しました。

カメラ位置はもちうょい左にすればピッタリですがまあいいでしょう。

以下、映像から書き出した静止画です。

歳月を経て雑木の様子は変わり、私も歳を取りました。

往路で見つけたコスモスと古い民家も撮っておきましょう、

そうそう、親父の形見の懐中時計は電池を入れたら問題なく動きました。

これは一生モノ。大切に使います。

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あの素晴らしい田んぼの風景は今

2022-09-17 11:34:08 | Weblog

その前に昨日撮った写真です。

広大なりんご畑の入り口

 小さな田んぼと木の電柱

思わず車を停めて

北信濃は、秋です。

 

今日はウォーキングの帰りに寄り道。

先日も写真を撮って納得がいかなかった懐かしい田んぼの跡を改めて訪れました。

これが二十数年前の風景。背景の山は黒姫です。
映像から書き出した静止画

なんと、新しい道のすぐ下に昔の道が一部残っていました。

昔は奥の林の中のカーブを抜けるとここに出ました。今は雑木に覆われて通るのは困難です。
 懐かしい場所!

EDC-50 をセットしたのはこのあたり。左の藪の中。当時は見通しが良かったんですが。
今は雑木林

あの時の位置では何も見えないので移動。

放棄された田は最初にススキが生え、次に雑木が生えて開墾前の姿に還っていきます。
 これが現在の姿

ビデオから書き出した画像の右手奥から振り向くと盛り土の上に新しい道が見えます。
カメラ位置を決めるためにここも歩いた記憶があります。
一部は畑になっています

あの頃は30年後にここがこんな姿になるとは想像もしませんでした。

昔の姿を映像で残して良かったとつくづく思います。
YouTube

信州でも越後でも耕作放棄された田んぼが元の山に戻るのを幾度も見てきました。

まさに国土の荒廃、寂しい限りです。

でも今の世界情勢では放棄され荒れた田畑を復活させ、農業国に戻る予感がします。

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親父の形見の懐中時計 & まだあった EDBeta テープ

2022-09-16 11:57:21 | Weblog

母が大往生して間もなくひと月。

何だかんだの手続きがまだ済んでいませんが、実家の整理を始めました。

昨日は思いがけず母ではなく父の遺品を見つけました。「おっ、何だこりゃ」

こんな懐中時計です

こんな立派な時計はいつどうして手に入れたのか、そういえば昔父が自慢していたことがあったような。

シンプルで好感が持てます

長い間引き出しの中で眠っていたので当然動きません。

裏蓋は簡単に開きました。

 電池が入っていません。

裏蓋に電池の型番が書いてありました。

SR621sw

電池は買い物のついでに買ってくることにしてここまで。

電池を入れたら大切に使います。

84本仕上げたEDBetaテープですが、まだ残りがありました。

1時間テープです

このテープには色々記録してありました。

前半はカット割りで黒姫山麓の草原に咲く様々な山野草です。

愉快なシーン

途中から千曲川河川敷のアレチウリが繁殖した様子。

冒頭のカットは旧村山橋を渡る長野電鉄の電車ですが、これは貴重な映像になりました!

現村山橋はカメラ位置付近

この後河川敷に猛烈な勢いで繁殖したアレチウリの様子が記録してあります。

この映像は編集してSVHSにダビング、NHK長野放送局に送り、放送されました。

それがこの年のベスト取材賞を獲得して表彰式に呼ばれたのがメディアに関わった初体験です。

本名を明かしちゃいました

最後に黒姫山の映像もありましたがこれは使えません。

 最後まで黒姫は雲の中

このテープは途中まで面白い内容なのでそれぞれ編集して別の作品に仕上げるつもりです。

 

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EDベータ最後のテープをアップ

2022-09-15 16:58:12 | Weblog

90年代初頭に BGV 用に撮影した100本を超える EDベータテープから厳選した85本をアップ完了。

「映像による絵画のためのフリー素材」として、これで完結です。

最後に残ったのがこのテープ。

隣りの信濃町大原にある神社 大原社です。

このお宮には”閑貞桜”と呼ばれる県の天然記念物の見事な姿のシダレヒガンがありました。

残雪の黒姫山を背景にした満開のその姿をビデオで撮影しようと行ったその日、NHKのドラマ撮影に遭遇。

平安時代を設定したドラマで、主演の東山紀之氏が撮影に挑んでいました。

多くのスタッフがシダレヒガンの根元を踏み付けて、隣りの畑にも踏み込むありさま。

あれが原因か、その後樹齢百年を超えると思われる桜は枯れてしまいました。

現在はクローンが何本も植えられて大きい物はかつての親に近い姿に育っています。

このテープには季節は春浅い3月ですが枯れる前の閑貞桜が写っています。

不自然に空を多く構成した構図ですが、これは雲が徐々に広がることを計算したためです。

計算通り黒姫から雲が沸いて広がってきました。

大原社上空に雲が流れ青空からの拡散光で雪面の色が変わりました。

テープ終了近くには雲が薄くなって雪面は再び眩しい白。

久しぶりにこのテープを再生したときは冒頭のシーンの画面構成が不自然で、これは使えないと思ったのですが。

でもそれは雲が流れてくることを予想したからでした。

それと、最後に旅の人が画面に入って右手の看板を立ち止まって見るのが入り込んでいたのでその手前でカット。

当時の民生用ビデオカメラの最高峰 Sony EDC-50 で撮影しましたが、アナログテープなのでどうしてもドロップアウトが発生します。

特にテープの頭1分位まではこんなのが出ます。これは最初の部分なのでこの先までカットしました。

絵の素材と割り切ればドロップアウトは無視してもいいんですが Premiere で処理したテープもあります。

30年以上前のデッキ DEV-9000 は最後まで頑張ってくれました。感謝!

参考にその後の閑貞桜のクローンの写真が出てきましたのでお見せします。

左の無残な姿が親 右が一番大きく育ったクローンです。これは8年前で今は更に大きくなりました。

今回の作業は終わってみれば大仕事でした。「お疲れした!」

 

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30年前の自分の気配

2022-09-14 09:57:05 | Weblog

90年代初頭に自分が撮影した2時間テープの一本。

 5月の黒姫山です

撮影位置から黒姫山頂まで直線距離3.4㌔、カメラのレンズはやや引っ張って標準の画角。

ズームでトリミングはあまりやらない主義ですがこれは成功しています。

キャプチャしていたテープの後半に別の映像が残っていました。

同じ場所で背景の谷間に薄い霧が巻く映像もあってアップ済みです。


6月、戸隠街道脇の雑木林です。

これがテープ後半に残っていた映像です。

 これも6月

 30年の歳月を経てこの映像を観ていると、突然あの日あの時間帯の感覚と感触が蘇ってきました。

カメラの背後にあの日の自分の気配を感じて、それが今の自分と重なります。

振り向けば、あたりを散策したりJeepでラジオを聞いたり一服して時間をつぶしているあの日の自分がそこに居そう。

30年を経て二人の自分が対面。不思議な感覚です。

あの日の自分は今の自分に何を思い何を言いたいだろう。

聞こえます。「あんた、まだそんなことやってるのか!」

ひとつ云えるのは、あの日の自分は古希を過ぎた自分を全く意識も想定もしていなかったこと。

時は流れ、古いビデオテープは映像だけではなく歳月の重みを記録していました。

黒姫シリーズは最後の一本をこれから制作するところです。

 

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秋の黒姫とススキ

2022-09-13 08:42:09 | Weblog

78本目の動画です。

このテープを再生したとき、「なんというダサい構図なんだ」と思いました。

空の面積が中途半端で決まりません。冒頭の数秒を見てこれは使えないと思いました。

太陽の位置も斜め左後ろで黒姫の立体感が無いしススキの穂の光り方もイマイチ。

でもキャプチャを続けていたら

上空に薄い雲が流れて陽射しが弱まったけど風でススキがなびいてきました。

空が広すぎるけど飛行機雲がいい按配に現れました。

テープは2時間ですが最後まで撮れていました。

太陽の位置が30度西に移動してススキの穂が光ってきました。

黒姫の質感も良好です。空を大きくとったのは雲が現れるのを計算したのか、記憶がありませんが面白い映像が撮れたものです。

この時点から2時間撮影したら最高だったのにと思いますがあの日に戻ることは叶いません。

30年近く昔ですし、同じ9月ですが今はあの場所はすっかり様子が変わってしまいました。

2時間4分の動画が完成しました。

頭の数秒という篩(ふるい)で見る人を仕訳けるなんてことを考えましたが自分自身が網から落ちるところでした。

 

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8ミリカメラの補修の合間に動画制作とアップも

2022-09-12 16:54:31 | Weblog

先日保護した 8ミリカメラ ELMO SUPER 108 ですがトップカバーに続いてファインダーカバーも塗装を済ませて組み立てました。

遠目には再塗装とは思えません

ファインダーが曇っているのでミラーとレンズを掃除しましたが解決しませんでした。

これ以上いじってもこのカメラを使うことは考えていないので無駄な努力です。

今回の作業で色々気がつきました。

ベルトの前にあるのは色温度変換フィルターの切り替え機構だろうと思ったらやはりそうでした。

赤いアダプターを挿入するとフィルターが解除され


抜くと有効になります。

矢印の突起がフィルターと連動しています。

他にも面白い仕掛けがあります。

これはフィルムが入っているか確認する窓です。

これは樹脂のプリズムになっていてフィルム室が見えます。

でも前の持ち主が何を考えたのかたばこの銀紙を貼っていたのでアルミホイルに交換しました。

ファインダーの右上に赤い印が出ますがこれはフィルムが入っていないことの表示です。

このカメラは前の持ち主が何を考えたのかレザーを無理やり剥がして分解し刷毛で塗装してありました。

何でそんなことをしたんでしょうね。

まあいいや、これもコレクションの一台ということで。

動画制作も継続中です。

「映像による絵画のためのフリー素材」はこんなに出来ました。

YouTube にアップした MP4 ファイルです。

ホームページの「視聴覚室」にも追加分のサムネイルを作成、置いてリンクを貼ります。

このところ大量に制作したのでこっちまで手が回りませんでした。これ、結構大変な作業でした。

 

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動画制作再開 今度のテープはまるで静止画のようだけど

2022-09-11 10:23:23 | Weblog

収録済みの30年前のEDベータテープはまだあります。

気力を振り絞ってせっせとシリーズの制作とアップを再開しました。

今度のテープは雪解けの黒姫山麓、4月です。

キャプチャ中にモニターを見ると、空は薄雲に覆われて光が回っていてまるで静止画のように動きがありません。

30分で打ち切ろうかと思いましたがそのまま継続。

あまり期待せず取り込んだ映像を Premiere のタイムラインに置いてドラッグしてみたら!

 トップ画面
一見まるで静止画のように動きのない画面です。

 終盤で雪の上にカラス出現
カラスの出現で映像に命が宿ったようです。

 ラストは
わずか2時間で地面の雪が解けて残雪の形が変わりました。

この時点から撮影を開始したら手前の雪はほとんど消えたでしょう。

空の色も雲が流れて微妙に変化していました。

この映像で絵を描くとしたら残雪の上にカラスが来たところでしょうか。

アップロードまで進めました。

次のテープは選んでありますが動画ファイルはとにかく巨大で今回の作品は編集、書き出したファイルは 

1本でこれですから保存用ディスクはたちまち一杯になります。

他にキャプチャしたオリジナルデータも同じ容量ですからMP4にエンコードしたファイルだけ残して削除しています。

これについては Jr が NAS サーバー構築を考えているので今後はなんとかなる、かな。

撮影したテープ自体をバックアップと考えればディスクに保存する必要は無いんですがデッキがいつまでもつか、気になります。

使えそうなEDベータテープは残り12本+α 。EDV-9000 よ、耐えてくれ。

 

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それにしてもアナログテープの実力は凄い

2022-09-10 14:30:07 | Weblog

なんとフロッピーディスク廃止の動きがあるとか。

おいおい、しっかりしてくれよ政府は!

その先にはDVDもUSBメモリーもSDカードも何もかも廃止になるんだろと言いたくなります。

スマホだっていつかは廃止になるのは見え見え。

何がデジタルだ!

腹を立てながら思うことがあります。

今制作中の動画シリーズは30年以上前の民生用ビデオで最高峰だったアナログのEDベータ。

100本以上残っているテープはドロップアウトはありますが未だ正常に再生できます。

磁性体の脱落による画面の乱れはクリーニングテープ使用で回復します。

もっと凄いのは8ミリフィルム。

手元には50年前のフィルムがありますがどれも退色もなく、カビの発生もなく今でも映写が可能です。

現状のデジタルデータはどうでしょう。

恐らく50年後には読み込み機材は過去の遺物となっているでしょうしデータは消えている可能性があります。

”これからはアナログの時代” というのが私の持論です。

 

その古いビデオテープですが、今日も続いてキャプチャしました。


信濃町の牧場から望む黒姫山です。

手前の草原は牧草。南風に乗って5月の空を質感のある雲が流れています。

アップロードしました。

キャプチャからアップロードの作業の合間に指先の運動。

先日ハードオフで保護した ELMO SUPER108 、8ミリカメラです。

これもアナログカメラですぞ。

ところがこのカメラ、シルバーの部分が刷毛塗りしてあったんです。

なんでそんなことをしたのか、全く理解できません。

トップカバーはすでに外して塗料を剥離、下地を磨いて缶スプレーで塗装しましたが

結果が良好だったのでファインダー部も

塗っちゃいました。

組み立ては後日落ち着いてやります。

ファインダーが曇っているので可能なら分解してクリーニングしたいけど失敗したら不燃ゴミですから。

 

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