90年代初頭に自分が撮影した2時間テープの一本。
5月の黒姫山です
撮影位置から黒姫山頂まで直線距離3.4㌔、カメラのレンズはやや引っ張って標準の画角。
ズームでトリミングはあまりやらない主義ですがこれは成功しています。
キャプチャしていたテープの後半に別の映像が残っていました。
同じ場所で背景の谷間に薄い霧が巻く映像もあってアップ済みです。
これがテープ後半に残っていた映像です。
これも6月
30年の歳月を経てこの映像を観ていると、突然あの日あの時間帯の感覚と感触が蘇ってきました。
カメラの背後にあの日の自分の気配を感じて、それが今の自分と重なります。
振り向けば、あたりを散策したりJeepでラジオを聞いたり一服して時間をつぶしているあの日の自分がそこに居そう。
30年を経て二人の自分が対面。不思議な感覚です。
あの日の自分は今の自分に何を思い何を言いたいだろう。
聞こえます。「あんた、まだそんなことやってるのか!」
ひとつ云えるのは、あの日の自分は古希を過ぎた自分を全く意識も想定もしていなかったこと。
時は流れ、古いビデオテープは映像だけではなく歳月の重みを記録していました。
黒姫シリーズは最後の一本をこれから制作するところです。