晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

林住期

2007年04月28日 | 
古代インドでは、
人生を四つの時期に分けて考えたという。
「学生期(がくしょうき)」、「家住期(かじゅうき)」、そして、「林住期(りんじゅうき)」と「遊行期(ゆぎょうき)」。
「林住期」とは、社会人としての勤めを終えたあと、すべての人が迎える、もっとも輝かしい
「第三の人生」のことである。

「輪違屋糸里」を読んでいる合間にこの「林住期」を読みました。

五木寛之さんは、著書を見る限りでは、「仏教」や「ブッダの教え」に傾倒が深いのは周知のことでしょう・・この本の中にもたくさんのブッダの記述がでてきて、興味深かったです。

恥ずかしながら、「ブッダ」のことを何も知らない私にはとても勉強になりました。

難しい哲学や宗教の教えの言葉がさぞかしたくさんでてくるかと思いきや・・それが、生活の中の考えかたであったり、呼吸法であったり、食べ方であったり・・また、死の捉え方など、わかりやすく語られています。

後半の、著者自身の幼少のころの戦時中の体験。国民学校の教師をしていた両親にともない、植民地支配下の朝鮮半島での暮らしが赤裸々に書かれていて、ちょっと、衝撃的でした。

・・本当の戦争の悲惨さは、銃を持たなかった人間、一般人たちの体験だと思う。それを潜り抜けた者たちが、みな口をとざして語ることができないような出来事こそ戦争の本質ではあるまいか・・。

未だに従軍慰安婦問題や、中国人の強制連行、労働の訴訟問題などがニュースで取り上げられるのが、ふと脳裏に浮かんで、複雑な気持ちになりました~



輪違屋糸里

2007年04月12日 | 
浅田次郎の新選組第二段!昨年単行本で出版され、先月文春文庫から文庫新刊として入ってきました。上、下刊となっています。

あの大ベストセラーとなった、「壬生義士伝」・・吉村貫一郎の悲しい武士道に涙した記憶はまだ鮮烈に残っています。
さて、期待にわくわくしながら、輪違屋糸里のページを開きました

主人公は近藤勇でも土方歳三でもありません・・
京都、島原の置屋「輪違屋」の天神とよばれる芸子「糸里」です。同じ、仲間の芸子で「吉栄」そして、菱やのお梅(芹沢鴨の愛人)、壬生八木邸の女主人、おまさやお勝・・5人の女たちはみな実在の人物です。

もちろん、新選組ファンで有名な著者のこと、念入りな取材や歴史を検証して、作品となったんでしょうが・・細かいところはかなりの「創作」らしい。もちろん小説家の手腕がうなるところでしょうね

今までの新選組のイメージをガラリと塗り替えてくれそうな人物描写です。
たとえば・・「鬼」のイメージの近藤勇はのんびりやの意外とお惚けだし、男前で秀才肌の土方は、正義の顔の裏は「冷撤」。飲んだくれで悪行非道の芹沢鴨は、教養高い武士で、筋金入りの好人物だったりして。

6歳のときに売られて、島原にやってきた糸里は絶世の美女。
土方に思いを寄せながら、悲しい運命に翻弄されていきます。

浅田版新選組!それも今回は彼らを取り巻く「女性」にスポットライトを当てたようです。新選組を読んだことのない女性にも是非おすすめしたいです

さてさて・・
上巻を読み終えて~いよいよ芹沢鴨はなぜ、新選組の手によって、暗殺されたのか・・?
真実に迫っていくハイライトは、下巻へと、続きます。
今夜から、また夜更かしになりそうです





桜散る・・

2007年04月10日 | 日記
先週末、最後のお花見とばかしにどこの行楽地も人出が多かったようです

マイカー通勤で約20分ほどの道のりは毎朝、交通量が多く渋滞すると、遅刻の恐怖に冷や汗をにじませながら、ハンドルを握ってます

でも、この桜の季節だけはいつも渋滞歓迎!ゆっくりと窓から見える街路樹の桜をめでることが出来るからです。

古い、城下町のこの町には桜の木がたくさんあります。
中には樹齢が100年以上とおぼしき大きな老木もあり、それらが毎年見事に咲きます。それはもう、目を奪われる美しさです

満開のころは、小高い丘の上の道路から市内を眺めると、ピンクの絵の具でところどころ染めたようになり、雪洞の明かりが灯ったみたいです

今朝は、ほとんど散ってしまい、道路には花びらで出来た、ピンクのじゅうたんが敷かれていました。

今年も潔く散ってしまいました・・

桜の開花予報にはじまり、桜前線、お花見情報・・etc
日本中が大騒ぎするのは何故でしょうね~
「日本人の心」・・?ですかね


お花見

2007年04月02日 | 日記
昨日は初夏の陽気で絶好のお花見日和となりました

ぽっかり予定が空いた日曜で・・チョッと足を伸ばして皇居までお花見に行きました

高速を飛ばして、30分!到着は早かったのですが・・駐車場がどこも満車で皇居周辺を40分近く迷走しました

しまった~!やはり車で来るんじゃなかったです
東京會舘の地下駐車場になんとか入れて、テクテク歩きに出発です

たくさんの人が繰り出していました。ジョギングを楽しむ人、サイクリングの人、早速宴会でお弁当をひろげているグループ、外国の観光客・・オープンカーのはとバスも出ていました。
霞ヶ関の官庁街を左手に見ながら、皇居のお堀をぐるりとめぐる形になります。30分近く歩いて、やっと千鳥ヶ淵あたり。
周囲は5キロ以上でしょうか・・
皇居の広さをつくづく感じましたね

北の丸公園の中を通過し、九段下の武道館までやってきて、汗もじっとり、足もチョット痛くて、さすがに「疲れた~」

東京メトロに乗って、二重橋まで戻りました・・

10分100円の駐車料金はしめて・・¥1700 でした
近所のヨーカドーの駐車場はいつも無料なのにね・・東京は高くつきます
でも~
千鳥ヶ淵の桜はそよ風に揺れいい香りでしたよ~

交通整理のおまわりさん・・一日ご苦労様でした