ことり
2013年05月01日 | 本
ことり 小川洋子 著
久々の書下ろし、というので読んでみました。
それは、やっぱり小川洋子ワールド、でした。
子供のころに言葉を失い(失語症?)小鳥の言葉を話すお兄さんと、
ただ唯一その兄の言葉、ポーポー語を理解できる弟、小鳥の小父さんの物語です。
物語は静かに、美しいことばで語られています。
まるでおとぎの世界に迷い込んだようです。
ふっと、子供のころに読んだ童話を思い出しました。
ちょっと、現実的でないかもしれないけれど、そこには混沌とした複雑な人間関係の
現代社会への風刺かな・・と、思えなくもないです。
ただ、、あまりにも二人の兄弟が純粋すぎてちょっと悲しいくらいです。
俗世間に生きる人にはきっと理解しがたいものがあるし・・つまらない小説でしかないでしょう
私さえ、水村美苗さんのすごい小説を読んだ後だっただけに
少し、物足りなさというか、その世界に入るのに時間がかかったくらい。
でも、物語はあっけなく終わてしまう。
読み終えて、気が付くと自分の心がとても静かで、まるで湖面を凪いでいる風になったみたいでした。
鳥かごの中で生きる小鳥の幸せをふと、考えさせられた物語です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_please.gif)
久々の書下ろし、というので読んでみました。
それは、やっぱり小川洋子ワールド、でした。
子供のころに言葉を失い(失語症?)小鳥の言葉を話すお兄さんと、
ただ唯一その兄の言葉、ポーポー語を理解できる弟、小鳥の小父さんの物語です。
物語は静かに、美しいことばで語られています。
まるでおとぎの世界に迷い込んだようです。
ふっと、子供のころに読んだ童話を思い出しました。
ちょっと、現実的でないかもしれないけれど、そこには混沌とした複雑な人間関係の
現代社会への風刺かな・・と、思えなくもないです。
ただ、、あまりにも二人の兄弟が純粋すぎてちょっと悲しいくらいです。
俗世間に生きる人にはきっと理解しがたいものがあるし・・つまらない小説でしかないでしょう
私さえ、水村美苗さんのすごい小説を読んだ後だっただけに
少し、物足りなさというか、その世界に入るのに時間がかかったくらい。
でも、物語はあっけなく終わてしまう。
読み終えて、気が付くと自分の心がとても静かで、まるで湖面を凪いでいる風になったみたいでした。
鳥かごの中で生きる小鳥の幸せをふと、考えさせられた物語です。
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