晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

千日のマリア

2015年06月29日 | 
千日のマリア  小池真理子 著

9年越しの短編集です。初出は2006年5月 「小説現代」過ぎし者の標・・

8編の物語はどれも秀作でした。人間の業、性(さが)を深く感じられる作品です。
人生において、、恋、愛、性、そして老い、死・・
人の心の深いところ、余すことなく叙情豊かに、静謐にそして美しく表現された文章は
流れるようで、いつものことながら映画の一シーンのように思い描かれて、ため息がでます。
あ・・ぁ、真理子さんワールドだぁ~
とひとりごちて、、一気に読み終えてしまいました。

新刊「モンローが死んだ日」
が楽しみです。

さて・・
話は私事で

先日、とても落ち込みました
SOGOでのイベント出演のHulaのDVD(誰かのご主人が撮影)を見たのです。ドキドキしながら・・
ショック~(@_@;)がっかりでした。
自分ではもう少し、ちゃんと踊れていると思っていました。会場は狭かったという、言い訳をしたとしても
・・体がぶれている、顎が上がっている、笑顔が貧相・・
私、、フラ歴7年・・なんてもう言えません。。。
S先生に師事して・・本格的には2年。まるでできていなかったのですよ。
先生はわかってらしたのね・・でも、「次の高いステップを目指して反省するのはいいこと。きっと成長するよ!」
少し気を取り直して・・先生のように優雅な踊りができるようになりたい!と決意も新たにしました。
さて
次のイベントは 9月27日、もりんぴあでのフェスtィバル。10月18日、習志野文化ホール チャリティーダンス。
・・
頑張るぞ~~


イトウの恋

2015年06月22日 | 
イトウの恋  中島京子 著

友人に勧められて読みました。
図書館になくて、amazon の古書¥55 でGet !
でも、送料の方が高くついちゃった(@_@;)

物語は、

「私とあなたはまた旅に出ましょう」
日本が西洋と出会ったばかりの時代の、切ない恋の物語です。

維新後間もない日本の奥地を旅する英国女性を通訳として導いた青年イトウは、諍いを繰り返しながらも親子ほど年上の彼女に惹かれていく・・
イトウの手記を発見し、文学的背景もかけ離れた二人の恋の行末を見届けたい新米教師の久保耕平と、
イトウの孫の娘にあたる劇画原作者の田中シゲルの思いは……。

本書の中で IBというイニシャルがまずでてくるのですが、これは、
イザベラ・バード です。PCで検索してみました。

1831年10月~1904年・
イギリスの女性旅行家、紀行作家。「日本奥地紀行」

と、ありました。。なんと実在の人物だったんです。
その通訳「イトウ」が残した手記から、ヒントを得て、こんな素敵な恋物語を考えつくなんて、中島京子さんてやはり
天才!
明治の古き良き?時代を背景に日本がまだ「未開の地」とされていたころの話であるから、町や風景や土地に住んでいる
人たちの暮らしぶりなどが、とても面白かったです。

西洋の人たちからすれば、日本人は、野蛮人とされていたんですね~
差別意識もあって、これがホンのちょっと前にあった日本の姿、って思うと不思議な感じです。

ミステリーのように、時代をさかのぼりイトウの娘の娘の娘・・がシゲルであることが判明。
そこで現代と明治の時代を行ったり来たりの展開。
これは・・ちょっと「小さいおうち」のような雰囲気です。

しかし、
イトウ20歳。IBは47歳。恋に堕ちるなんて・・
なんてロマンチックでしょう~。とはいえ、結局IBはさっさと逃げちゃうんですがね。

「日本奥地紀行」
ちょっと読んでみたい気持ちになりましたよ
 

Hawaiian Live in SOGO !

2015年06月14日 | 日記
6月10日 千葉SOGO でのHawaiian Fes のイベントに出演しました(*^^)v

私たち、Hula sisuters は活動を始めてまだ一年ちょっとです。メンバーも
ほとんど初心者ばかりでスタート。そんな中、いつも優しく懇切丁寧に指導をして下さったS先生、そして
惜しみない支援と応援を下さっているハラウ ピカケの前嶋先生・・
感謝の気持ちでいっぱいです。

曲目は「Kipukai」・・軽快なテンポでとても楽しい曲です。
緊張と興奮の坩堝!そしてまぶしいスポットライトに大勢の歓声と拍手・・

あっという間の3分間でした。それは夢のような時間で「終わった」瞬間
魂を揺さぶられるような感動でした。

仲間たちと多くの時間を費やし、練習を重ねてきました。そして友情と絆と厚い信頼が生まれたことは
間違いありません。

I hope to keep coming into Hula with them !


ハラウのホームページはこちらです

http://www.kukuiopikake.com/

闇から届く命

2015年06月11日 | 
闇から届く命   藤岡陽子 著

記事をUPできなくて、随分と時間が経ちました。
こちらの作品、著者は初めてです。新聞の書評紹介で知りました
さて、内容は・・

都内の産婦人科病院に勤める有田美歩は、助産師になって六年目。
脳性小児まひの姉と暮らす中で看護師を目指すようになり、 姉の死をきっかけに助産師になる決意をした。
大学病院を経て移った現在の勤務先、ローズ産婦人科病院は、利益至上主義の院長と
お産をとれない助産師長がトップに立つワンマン経営、やや問題を抱えている。
それでも美歩が仕事を続けていられるのは、有能な先輩たち、高い手技を持つ医師たちの
存在があるからだったが、ある日、新生児室から一人の男児が消え……。

今や少子化の問題がとかく持ち上がりますが
産婦人科で起きる医療サスペンスです。

緊迫する出産のシーンは著者自身が助産師とあってなかなかリアルです。
所産師で作家さんなんてめずらしいですね。
医師はよくありますが・・

さて、、
妊婦健診を受けることなく飛び込みでお産する若い風俗嬢のそのあとの育児放棄や、
不妊治療の末に授かった子供の羊水検査の結果に悩む夫婦には考えさせられました。

生命倫理の問題にまで触れると、すごく難しい問題・・

生命の選別につながる出生前健診をどう扱うか・・などです。
生まれる前からその子の幸せをだれが決めるんでしょう・?

後半は、院長と息子の「不同意堕胎」・・で刑事事件に告発。。こちらはちょっとお粗末な展開でした。

でも、、
産科医や助産師さんの「命を守りたい!」という、崇高なコンセプトはよかったです~

さてさて

昨日は千葉のデパートでHawaiiann Liveで 出演しました!

次回に記事をUPしたいと思います~