二重生活
2012年08月31日 | 本
二重生活 小池真理子 著
久々に新刊をドキドキしながら読みました。
物語は・・
大学院生の白石珠は、ある日ふと、近所に住む既婚男性、石坂史郎を尾行してしまう。大学の講義で知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「文学的・哲学的尾行」が心に残っていたからだ。そして珠は、石坂の不倫現場を目撃する。他人の秘密を知ることに、ぞくぞくとした興奮を覚えた珠は、石坂の観察を繰り返す。だが徐々に、秘密は珠と恋人との関係にも影響を及ぼしてゆく―。大学教授への想い、今は亡き恋人への追慕。スリリングな展開、乱れ合う感情。ページを繰る手が止まらない・・・
まず、「文学的・哲学的尾行」
とやらがよくわからない。
フランスの女性アーティスト、ソフィ・カルの書いた作品だということらしい。さすが、小池真理子さんはスランス文学にも傾倒が深いんだ・・
と感心しながら、読みつづける。
要するに。。。
全く関係ないと思われる人間の尾行をして、生活の一旦を除き見るってことらしい。
ところが、たまたま尾行した近所の男は、「不倫」していたのです。
人もうらやむ、絵に描いたような幸せな家庭に見える、夫がです。
スリリングな展開に・・いえ、どこにでもありそうな話に、思わずドキドキ?しましたよ。
本書ではこの不倫が本題ではない。
白石珠が、男の秘密を知ってから、自分の恋人への妄想や猜疑心に支配される感情です。
誰にでも秘密の一つや二つはあります・・
「知らぬが花」
なんて言葉もありますね・・
最後の下りでは、文学的哲学的な?、珠の感情が共感できたけど、、
電車の中で、知らない人をみていろんな想像をする。
これはおそらく小池真理子さん自身が
実行されている「文学的尾行」なのかもしれない、と思いました~
久々に新刊をドキドキしながら読みました。
物語は・・
大学院生の白石珠は、ある日ふと、近所に住む既婚男性、石坂史郎を尾行してしまう。大学の講義で知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「文学的・哲学的尾行」が心に残っていたからだ。そして珠は、石坂の不倫現場を目撃する。他人の秘密を知ることに、ぞくぞくとした興奮を覚えた珠は、石坂の観察を繰り返す。だが徐々に、秘密は珠と恋人との関係にも影響を及ぼしてゆく―。大学教授への想い、今は亡き恋人への追慕。スリリングな展開、乱れ合う感情。ページを繰る手が止まらない・・・
まず、「文学的・哲学的尾行」
とやらがよくわからない。
フランスの女性アーティスト、ソフィ・カルの書いた作品だということらしい。さすが、小池真理子さんはスランス文学にも傾倒が深いんだ・・
と感心しながら、読みつづける。
要するに。。。
全く関係ないと思われる人間の尾行をして、生活の一旦を除き見るってことらしい。
ところが、たまたま尾行した近所の男は、「不倫」していたのです。
人もうらやむ、絵に描いたような幸せな家庭に見える、夫がです。
スリリングな展開に・・いえ、どこにでもありそうな話に、思わずドキドキ?しましたよ。
本書ではこの不倫が本題ではない。
白石珠が、男の秘密を知ってから、自分の恋人への妄想や猜疑心に支配される感情です。
誰にでも秘密の一つや二つはあります・・
「知らぬが花」
なんて言葉もありますね・・
最後の下りでは、文学的哲学的な?、珠の感情が共感できたけど、、
電車の中で、知らない人をみていろんな想像をする。
これはおそらく小池真理子さん自身が
実行されている「文学的尾行」なのかもしれない、と思いました~
